Aug2週/台風で天候の流れに変化 3週/日本海~東北地方付近に秋雨前線停滞
●8月2週(8/9~8/15)の天候予測とMDポイント
台風で天候の流れに変化
<概況>
今回日本付近を通過した台風によって、大気の流れがかき乱され、天候パターンに変化が発生している。台風9号から変わった低気圧が日本の東海上に去った後、一時的に日本付近は高気圧に覆われるが、すぐさま西から低気圧前線がやって来て、日本海~東北地方付近に停滞するようになる。秋雨前線だ。
<天候解説>
熱帯低気圧が一掃され、南西諸島では晴れやすい天気が続く。それ以外の地方では、台風9号から変わった低気圧が通過した直後は関東~九州で一時的に晴れ間が見られるものの、すぐに曇や雨の天気が続くようになる。秋の長雨のような天気図となる。
気温は週前半、全般に高め。特に台風9号が持ち込んだ熱帯の空気に覆われる関東などは大幅に高めとなり、猛烈な暑さに注意。今年観測される最高の気温となる可能性がある。
その後は日差しが減る分、気温の上がり方が鈍くなる。特に東海~九州にかけてはこの時期、平年の最高気温が33~34℃に達するため、それを考えると、「平年より低め」という予想になる。いずれにしても厳しい暑さは全国的に一段落する。
<ウェザーMDのポイント>
週前半は各地で記録的な暑さ。熱中症対策商品の売り込みのクライマックス。週後半以降は暑さ一段落するところも多いので、なるべく積極的に売り込みたい。
その後は猛烈な暑さが落ち着くので、体感的には少し凌ぎやすい陽気となりそう。まだ時期的におでんや鍋物具材が大きく売上げを伸ばす可能性は低いが、少しボリュームのあるカツ類や味付け甘めなお惣菜などは好まれる可能性がある。アイスも、かき氷よりはチョコレートアイスなどがおすすめ。
●8月3週(8/16~8/22)の天候予測とMDポイント
日本海~東北地方付近に秋雨前線停滞
<概況>
引き続き、日本海~東北地方付近に秋雨前線が停滞する。週後半以降また太平洋高気圧が勢力を盛り返す可能性が高いが、現時点では不透明。
<天候解説>
南西諸島や北海道では晴れ間の見られる日が多いが、それ以外は秋雨前線の影響を受け、少なくとも週半ば頃までは曇や雨のすっきりしない天気の日が多い。
日差しが少ない分、気温上昇は抑制され、各地とも平年並み、西日本ではやや低めとなる可能性もある。
<ウェザーMDのポイント>
前週後半から当週にかけて、北日本中心に秋のスイッチが少しだけ入る可能性があるので、北日本では秋の味覚の展開を強化するのも一案。炊き込みご飯の素やきのこ類などが、秋到来を情緒的に感じやすい典型商品。
ただし、週後半以降の天候が読めないため、大々的継続的に展開するか、夏物のスタミナ系食材食材にまた戻る方向なのかは、週間予報をこまめにチェックしながら見極めを。
<By 常盤勝美>