Aug5週・Sep1週/秋雨前線の影響ですっきりしない Sep1週/蒸し蒸しした陽気が続く
●8月5週・9月1週(8/30~9/5)の天候予測とMDポイント
秋雨前線の影響ですっきりしない
<概況>
太平洋高気圧が季節相応に勢力を徐々に後退させ、本州付近には秋雨前線が停滞するようになる。3日(木)~4日(金)は、前線上の日本海沿岸部付近を低気圧が通過する。
<天候解説>
31日(火)以降、天気図上で本州付近に秋雨前線が再び出現する。前線の活動はまだそれほど活発ではないため、大きな天気の崩れになるところはほとんどないものの、すっきりしない天気が続く。
3日(木)~4日(金)は低気圧通過に伴い、北日本や日本海側の各地で天気が崩れ、まとまった雨となるところもある。
気温は週の初めは高めのところもあるが、週半ば以降は平年並みか日差しが少なくなる分、やや低めとなるところもある。北日本は北の高気圧からの幾分冷涼な空気が入るため、だいぶしのぎやすい陽気となる。
<ウェザーMDのポイント>
週前半はまだ厳しい残暑となるところがあるが、週半ば以降は季節が少し進む。その後は気温が35℃を超えるような猛暑となる頻度はグッと減るものと考えられる。
顕著な高温のときに売上げが加速度的に伸びる、スポーツ飲料をはじめとした熱中症対策商品や氷菓は徐々に販売数が縮小に向かう可能性があるので、場合によっては見切りなど、在庫の圧縮を適宜進めていきたい。
ただスタミナ系食材などは顕著な高温でなくても体が暑さを感じる気温レベルであれば消費は拡大するため、注力を継続しよう。
●9月2週(9/6~9/12)の天候予測とMDポイント
蒸し蒸しした陽気が続く
<概況>
日本付近に秋雨前線が停滞しやすい状況が続くが、前線の位置が前週に比べて少し北にシフトする可能性がある。週後半は日本海を低気圧が通過か。
<天候解説>
秋雨前線や前線上の低気圧の影響で、全般に雲の出やすい天気となる。週後半はまとまった雨となる可能性も。
気温は南西諸島でやや高めの可能性があるが、おおむね平年並みの見込み。ただ南からの暖かい空気が入りやすいため、湿度が高めで蒸し蒸しした陽気が続く。
<ウェザーMDのポイント>
前週からの猛烈な暑さがおさまり、季節が一つ進んだ感覚が鮮明になってくる。情緒的に秋の到来を楽しむ秋の味覚系への反応を期待したい。ただ、まだ蒸し蒸しした陽気を感じるため、熱々のホットメニュー系食材の伸びはまだもう少し先といった感じ。
この時期のキーワードは冷たくて甘い物。季節の進みに伴って、気温が下がっていく時期に入っていることを体は察知しているため、体の中で熱をつくり出す炭水化物への興味が高まっている。甘味への関心が高い。ただ体を温めたいというほどの気温水準でないために、「冷たくて甘い物」を欲する。例えばチョコアイスやカットフルーツ、果汁飲料、炭酸飲料など。
<By 常盤勝美>