8月5週・9月1週/秋雨前線が本州付近に停滞 9月2週/台風11号のコース次第
●8月5週・9月1週(8/29~9/4)の天候予測とMDポイント
秋雨前線が本州付近に停滞
<概況>
秋雨前線が日本付近に停滞する。週前半はまだ前線の活動は弱いが、台風11号に刺激され、徐々に活動が活発化していく。
なお、心配される台風11号、現段階ではあまり北上せず週末にかけて南西諸島方面に向かう予想。ただし、その後の動きには継続的に注目を。
<天候解説>
週の前半は晴れ間の見られる地域もあるが、秋雨前線の活動が徐々に活発化するのにともない、雨の降りやすいエリアも拡大していく。
週後半はほぼ全国的に雨の降りやすい天気。台風の外側を大回りした雨雲がかかる西日本の太平洋側を中心に広い範囲で大雨リスクが高まる。
気温は多少の上下はあるかもしれないが基本的には平年並みかやや低めの所が多い。
<ウェザーMDのポイント>
残暑一段落。本格的な秋を感じられる日が多そう。売場もお客さまの感じる陽気に合わせて、炊き込みご飯の素や根菜類、きのこ類、フルーツなどを前面にアピールしたい。ただし、天気ぐずつく日もあり、客足動向には注意を。
なお、台風情報はしばらく、意識して注目いただきたい。週末~来週前半にかけて日本列島にかなり接近する可能性も考えられ、防災意識の高まりから関連商品需要、準備需要が大きく伸びることが予測される。
缶詰、冷凍食品などの備蓄用食材、揚げ物、サラダなどの簡便惣菜、プレミアムビールなどのプチ贅沢品が狙いめ。
●9月2週(9/5~9/11)の天候予測とMDポイント
台風11号のコース次第
<概況>
台風11号の進路がまだ不透明だが、海外の台風予想モデルを含め、現状最も可能性が高いシナリオは、週前半に東シナ海東部を北上した後、日本海に入るコース。その後は太平洋高気圧が勢力を盛り返して日本列島に張り出す。
台風の進路予想については、最新の情報をご確認いただきたい。
<天候解説>
週前半は台風及び台風に刺激された秋雨前線の影響で、全国的に大雨に注意。特に西日本や日本海側の地方では雨だけでなく風も強まり大荒れの天気となるおそれ。
台風が去った後は太平洋高気圧が勢力を盛り返し、各地とも晴れ間が多くなる。
気温ははじめ低め、半ば以降高め。北陸ではフェーン現象によって一時的にかなり高めとなる可能性がある。
<ウェザーMDのポイント>
まずは台風11号の動向に注目を。コース次第でその後の天候が大きく変わる可能性がある。台風は太平洋高気圧の縁を回るように進むため、台風のたどったコースによって、太平洋高気圧の勢力範囲が分かる。日本列島がその範囲内に入るなら厳しい残暑がぶり返す、となるわけである。
現時点では、週後半頃から厳しい残暑がぶり返すというのが最も確からしいシナリオであると考えられ、焼肉用肉やBBQ用食材、アイス・飲料類の需要の高まりが期待される。
ただ、売上げの季節性が大きい熱中症対策商品は、9月に入ると季節外れ感が強くなってくるため、需要は夏のピークほどにはならない場合が多い。こちらは在庫を徐々に圧縮する方向で。
<By 常盤勝美>