9月2週/気温は高め 9月3週/状況に大きな変化はなさそう
●9月2週(9/5~9/11)の天候予測とMDポイント
気温は高め
<概況>
台風11号は東シナ海を北上後、対馬海峡から日本海に入り、北海道のはるか北に足する見通し。週後半は秋雨前線が日本列島に停滞するが、活動はそれほど活発ではない。
日本の南に今後、熱帯低気圧が発生する見通しだが、動きは不透明。
<天候解説>
台風11号に近い九州や中国、北日本の日本海側の地方では台風接近に合わせて雨風が強まる。それ以外は影響は比較的軽微。
その後は秋雨前線の影響で雲の出やすい地域が多いが、晴れ間の見られる日もある。
気温は全般に平年より高め。台風がもたらした熱帯の空気に覆われ、湿度も高く、蒸し蒸しした陽気の所が多い。
<ウェザーMDのポイント>
台風がもたらした熱帯の空気の影響で、湿度が高いため、ホットメニューへの反応は鈍いことが予想される。
また例年であれば、ハンドクリームなど保湿用・乾燥対策商品需要の伸びが始まる頃だが、今年はまだ先になりそう。
ポイントは、翌週以降も気温が高いと予想されていること。お客の秋冬への準備は進まないと考えるべき。炊き込みご飯の素やきのこ類、根菜類など、秋の味覚への関心もまだ弱く、スタミナ系が好まれそう。
●9月3週(9/12~9/18)の天候予測とMDポイント
状況に大きな変化はなさそう
<概況>
日本付近は、しっかりとした高気圧や低気圧の通過があるわけではなく、周囲に散在するいくつかの高気圧に囲まれて、気圧のやや低い状況が続く。
<天候解説>
すっきりした晴天となるわけではなく、かといってまとまった雨が現時点ではっきりと予想されているわけでもない。雲が出やすい日が多いものの、晴れ間の見られる日もある。方向性に乏しい天気傾向。
気温は引き続き平年より高め。この期間、特に寒気の南下は予想されておらず、秋の深まりを実感するような強い冷え込みはない見通し。
<ウェザーMDのポイント>
一般に、秋冬の季節の進みは、朝晩の冷え込みが徐々に強まっていくことによって感じる。この期間は朝晩の冷え込みの弱い状態が続く予想。秋が深まるというよりは、ダラダラ季節が進む感覚のほうが強いかもしれない。秋冬の味覚も、徐々に売上げは高まっていくだろうが、シーズン当初の跳ね上がりはあまり期待できない。スタミナ系を中心とした夏物メニューとホットメニューを両立させながらの売場づくりとなるだろう。
<By 常盤勝美>