10月2週/非常に大きな気温の変化に注意 10月3週/低温傾向は解消に向かう
●10月2週(10/3~10/9)の天候予測とMDポイント
非常に大きな気温の変化に注意
<概況>
4日(火)頃まで、日本付近は高気圧に覆われる。その後、日本列島を活発な寒冷前線が通過する。週後半はそのまま日本の南海上に前線が停滞する。寒冷前線の後面からはこの時期としては強い寒気が南下する。
<天候解説>
週の初めは晴天スタートだが、北日本では4日(火)から、東日本~西日本では5日(水)から天気が崩れる。北日本と西日本では週末一旦天気は回復するが、前線が日本のすぐ南に停滞する影響で東日本は週末にかけてもすっきりしない天気が続く。
気温は週の初めは高め。ただ天気の崩れの後、上空に強めの寒気が南下する影響で気温は大幅に降下する。週後半は平年より大幅に低め。数日のうちに季節が2カ月程度進むくらいの変化となる。
<ウェザーMDのポイント>
何と言っても、今週の一番のポイントは、気温傾向の急変。地域によっては、9月から一気に11月に陽気が変化する。
ホットメニューを中心とするなどの売場の大きな変化が求められる。それだけでなく、これほどまでの急激な陽気の変化で体調を崩す人が急増するおそれ。風邪、寝冷え、腹下し、血圧の急上昇など、体にとって非常にストレスの大きい気象条件変化が予想されるため、健康への配慮を最大限に心がけていただきたい。
健康レベルの低下という意味では、警報レベルの状況。入浴剤、カイロ、乾燥対策アイテムなどの展開拡大も忘れずに。
なお、今年最後の3連休は、東日本ではあいにくの天気となってしまいそう。
●10月3週(10/10~10/16)の天候予測とMDポイント
低温傾向は解消に向かう
<概況>
週前半はまだ東日本のすぐ南海上に前線が停滞するが、週後半は低気圧、高気圧が交互に通過するパターンに移行する見通し。
<天候解説>
週前半は東日本中心にすっきりしない天気が続くが、それも徐々に解消傾向。全般に晴れ間が多くなることを期待したいが、週後半~週末のどこかで日本付近を気圧の谷が通過する可能性がある。
気温ははじめ低め。低温傾向は徐々に解消に向かうが、週後半あたりの気圧の谷通過の後、もう1段、寒気が入る可能性があり、その場合は低温傾向の解消はやや後ろ倒しとなる。
<ウェザーMDのポイント>
今回の寒気は一過性の可能性もあり、そのまま鍋物需要が大きく拡大した状態が続くかどうかは微妙な状況。とはいえ、冬間近の寒さを体感したことで、これまで以上にホットメニューへの関心が高まっていることは間違いない。
例年であれば秋の長雨シーズンが終わり、それと同時に台風シーズンのピークもほぼ終わりの頃だが、今年はまだ少なくとも10月いっぱいは高温傾向の時期が多い予想となっており、防災用品を手仕舞いして良いかどうか、判断が難しい。
今年は念のため10月いっぱい、防災用品の売り場を確保し台風や大雨対策の備えをしておきたい。
<By 常盤勝美>