11月1週/週後半、北陸以北の日本海側はしぐれ 11月2週/皆既月食は広範囲で観察可能
●11月1週(10/31~11/6)の天候予測とMDポイント
週半ば以降、北陸以北の日本海側ではしぐれ
<概況>
11月1日(火)に日本付近を気圧の谷が通過する。その後、北日本中心に冬型の気圧配置となり、週後半にかけて強めの寒気がゆっくり南下する。
<天候解説>
1日は気圧の谷通過に伴い、全国的に天気が崩れる。ただし低気圧から遠い東日本の太平洋側は天気の崩れの規模は限定的。
その後は冬型の天気分布となる。北陸以北の日本海側ではしぐれとなり、太平洋側の各地と西日本はおおむね晴天となる。より強い寒気が入る4日(金)頃は北海道の平野部でも初雪の地点が続出する可能性がある。
気温は週後半、北日本で低めとなるが、それ以外は平年並みかやや高め。週のトータルではおおむね平年並みのところが多い。
<ウェザーMDのポイント>
東北北部より北の地方では、ようやく本格的な雪のシーズンがスタートしそう。平野部ではまだどっさり積もるほどではないが、峠越えの道路などは冬用タイヤ装着が求められるようになるだろう。
一方、太平洋側では本格的に空気の乾燥が進むシーズンがスタートしている。乾燥対策商品の欠品に注意。
11月3日の文化の日は、「晴れの特異日」。太平洋側では文字通り、晴れとなりそう。お出かけ日和が期待できるため、弁当用食材や菓子類、ペットボトル飲料などの売り込みを強化したい。
●11月2週(11/7~11/13)の天候予測とMDポイント
皆既月食は広い範囲で観察できる可能性が高い
<概況>
週前半は、移動性高気圧に広く覆われる。週後半、日本付近を気圧の谷が通過する。
<天候解説>
週前半は全国的におおむね晴天。週後半は北日本方面を低気圧が通過し、天気が崩れる。その後はまた、冬型の気圧配置となる見通し。
気温は週後半、低気圧通過にともない南風が強まる影響で、高めの所が多い。週前半と週末は平年並み。また低気圧から遠い関東は週トータルで見ても平年並みの可能性が高い。
<ウェザーMDのポイント>
11月8日(火)は、皆既月食。日本で見られる皆既月食は約1年半ぶり。現時点では広い範囲でおおむね晴天が予想され、見られる可能性が高い。月は、18:09から欠け始め、20:00頃に皆既食となる。時間がそれほど遅くないため、子どもでも観測するのに無理のない時間帯だ。この時期、朝晩はだいぶ冷え込むが、幸い、強い寒気が南下している期間でもないため、冷え込みも限定的となりそう。
そして週後半は全般に南風が入り、日中はかなりポカポカ陽気となることが予想されるため、鍋物関連は一旦需要が落ち着きそう。揚げ物、煮物などやその食材を中心的に展開したほうがお客のウケが良いと予想される。
<By 常盤勝美>