12月4週/クリスマス寒波襲来へ 12月5週/週末は年越し寒波
●12月4週(12/19~12/25)の天候予測とMDポイント
クリスマス寒波襲来へ
<概況>
強い冬型の気圧配置での週明け。その後21日(水)~22日(木)にかけては日本付近を深い気圧の谷が通過し、週末は再び強い冬型の気圧配置となる。今週後半もまた、日本上空に強い寒気が南下する。クリスマス寒波。
<天候解説>
21日(水)~22日(木)は全国的に天気が崩れるが、日本海の低気圧に向けて南寄りの風となる地域が多く、天気が崩れるわりには気温は高めの所が多い。
その後は強い冬型となる。上空には第一級の強い寒波が襲来し、日本海側の各地ではまた、雪の降り方が強まる。太平洋側は週半ば以外はおおむね晴天。
週トータルの気温は全般に平年よりやや低め。ただ関東は地理的に寒気の影響が少し遅れることが多く、平年並みか多少下回る程度だろう。
<ウェザーMDのポイント>
気温上下の波が多少あるが、今年は数年ぶりの本格的なクリスマス寒波が襲来する可能性が高い。基本的には週末の寒さ厳しいクリスマスに向けての準備。単純に気温傾向だけから考えると、クリスマスの夕食は気温が高い時に好まれる焼き肉や寿司などはやや苦戦か。気温が低い時に好まれる鍋物料理、ビーフシチューなどの割合が高いことが想定される。
なお、例年この時期あたりから、急なドカ雪による車の道路での立ち往生件数が多くなっていく。物流に余裕を持っておきたい。また少しでも雪の可能性がある地域を走る車は、ギリギリまでノーマルタイヤで粘るのではなく、早めに雪道用のタイヤに交換してスタックを防ぐことが重要。雪が本格的に降り出し、あわてて路肩でチェーン装着するのも、道をふさいで立ち往生発生の原因の一つにもなる。
●12月5週(12/26~1/1)の天候予測とMDポイント
週末は年越し寒波
<概況>
前週と似たような天候変化パターンが予想される。当週も、週の半ば頃に日本海付近を低気圧が通過する可能性。その後はまた冬型の気圧配置が強まり、上空には第一級の寒気が南下する。年末寒波あるいは年越し寒波。
<天候解説>
週の半ばの天気の崩れがまだ不透明だが、場合によっては広い範囲で少し荒れた天気となるおそれがあるので、今後の情報に注目を。
週末は強い寒気の流れ込みにより、また日本海側で雪の降り方が非常に強まる可能性。太平洋側ではおおむね晴れるが、寒気の吹き出しが強く、太平洋側でも雪雲が流れ込むところがありそう。
気温は週半ば一時的に高め。それ以外は低め。週末は厳しい寒さとなる。年末寒波あるいは年越し寒波。
<ウェザーMDのポイント>
年末商戦は、やや悲観的な材料もあることをご紹介しておく。週半ばの気圧の谷の通過は、広い範囲で荒れた天気となるおそれがあり、折角正月商戦に向けてピークを迎える時期だが客足が伸び悩んで商戦に水を差す懸念がある。週を通して、天候予測に基づく客足の想定も慎重に見積もっておきたい。
また年越しも厳しい寒さが予想されることから、もし元日から初売りを実施する店舗では、客足にとっては逆風の気温傾向に注意。
いずれも予報はまだ流動的だが、逐次情報を入手して当日の状況を見極めていただきたい。
<By 常盤勝美>