5月3週/週半ば~後半はまた気温かなり高め 5月4週/ちょっとした梅雨の走り?
●5月3週(5/15~5/21)の天候予測とMDポイント
週半ば~後半はまた気温かなり高め
<概況>
週半ばにかけて日本付近は高気圧に覆われる。18日(木)~20日(土)にかけて、日本付近を低気圧があまり北上することなくゆっくり進む。
<天候解説>
15日(月)は東日本~北日本で低気圧や寒気の影響を受けて雨が降りやすい。その後は週半ばにかけておおむね晴天が続くが、後半は西から天気が崩れる。
この低気圧、大元はベンガル湾からミャンマーに上陸したサイクロンに伴う雨雲を含むため、西日本では大雨となるおそれがある。ただこの低気圧はあまり北上しないまま、日本の南を進むため、東日本や北日本での天気の崩れは比較的規模が小さい見通し。
なお、先週は梅雨入り発表に至らなかった南西諸島だが、今週後半から前線の影響を受けやすくなる。
気温は週はじめは低めの日もあるが、半ば~後半はかなり高めとなる。暖気が入り、一気に夏の暑さとなるところが多い。
<ウェザーMDのポイント>
今週のポイントは大きく2つ。
1つは週半ば~後半にかけての昇温。先週から今週はじめにかけて気温が低めの日が多かったため、週半ば以降は実際の気温以上の暑さを感じる可能性が高い。夏物季節商品の需要拡大が期待される。飲料類やアイス、豆腐類などは欠品しないよう、発注量には注意が必要。
もう1つは週末の天候。運動会・体育祭が催される地域もあると考えられるが、天気は微妙。すっきり晴天となる地域はほとんどなく、曇ベースで、所によっては雨の降る時間帯もある。どちらかというと、「決行」と判断される地域が多い見込みだが、週末の天気には注目しておこう。
●5月4週(5/22~5/28)の天候予測とMDポイント
ちょっとした梅雨の走り?
<概況>
北日本方面は低気圧が周期的に通過する。
東日本~西日本は週の初めは高気圧に覆われるが、その後は前線の影響を受けるか受けないか微妙な状況。週の中頃と週末頃、低気圧が通過する可能性がある。
<天候解説>
南西諸島はおおむね梅雨空。北日本は天気が周期的に変化する。それ以外の地方は前週に比べると、曇の出やすい日が多くなる。ちょっとした梅雨の走りの様相。ただ、現段階では状況は不透明だ。
気温は全国的におおむね平年並みだが、北日本は周期的に通過する低気圧の後、ちょっとした寒気が入るため、やや低めとなる可能性がある。
<ウェザーMDのポイント>
改めてここで梅雨対策売場のさらなる拡大を。おおむね半月後には各地で梅雨入りが発表されている可能性が高く、準備のための実需要の伸びが始まる頃。
日用品ではカビ対策、臭い対策を中心とした除湿乾燥剤、除菌消臭剤そして傘、長靴などの雨具がテッパン。食料品部門では、高湿度によって食品の傷みが早まる時期なので、殺菌・解毒効果を連想させる薬味類や酢などを積極的に売り込みたい。
<By 常盤勝美>