7月2週/梅雨前線は日本列島付近で上下に蛇行 7月3週/梅雨末期の集中豪雨に警戒
●7月2週(7/3~7/9)の天候予測とMDポイント
梅雨前線は日本列島付近で上下に蛇行
<概況>
梅雨前線上の低気圧通過にあわせて、梅雨前線が日本付近で上下に蛇行を続けた状態となる。週末以降は日本付近に梅雨前線が停滞する。南西諸島は太平洋高気圧の勢力圏内。
<天候解説>
南西諸島ではおおむね夏空が続く。北海道は周期的に天気が崩れる。それ以外は、変わりやすい天気。基本的には雲多めで雨が予想される日が多いが、週後半にかけては晴れ間の見られる日もある。寒気の影響で時折、雷雨も予想される。週末以降は一層雨が続きやすい状況となる。
気温は引き続き平年並みか高め。ただ西日本ではそもそも平年気温もだいぶ高くなっている時期なので、平年と比較すると並みか若干高い程度の日が多い。
<ウェザーMDのポイント>
晴れ間の多い南西諸島を除いて、全般に変わりやすい天気となる。雨の降るタイミングなど、天気予報と比べて実際はずれやすく、予報精度は低めと考えておくべき。
また、それに対応して客足動向も読みづらい。雨が続けば客足は減少し、あるいは客単価が下がりやすい。雨の降っていない時期を見極めて、タイムセールなどでセット、バンドル販売を多用するなど、客単価アップの施策がおすすめ。
熱中症対策商品の売り込みも忘れずに。
●7月3週(7/10~7/16)の天候予測とMDポイント
梅雨末期の集中豪雨に一層の警戒を
<概況>
梅雨前線が日本付近に停滞する。北海道は低気圧と高気圧が周期的に通過する。南西諸島は太平洋高気圧に覆われる。
<天候解説>
西日本中心に梅雨前線の活動が非常に活発になる。強い雨が降り続き、自然災害リスクが一層高まる。地元の気象台等が発表する情報をもとに、最大限の警戒を。
現段階ではまだ九州以北での梅雨明け時期は不透明。
気温は引き続き平年より高め。特に北日本には、規模の大きい暖気が入るため、かなり高めとなる可能性もある。
<ウェザーMDのポイント>
西日本では7月初めの段階ですでに大雨となっているところがあるが、この期間も大雨が続く可能性。自然災害に非常に心配だが、農作物への影響も懸念される。大雨・長雨は、葉物野菜や根菜類など、腐ってしまうまでの期間が短くなりやすく、果樹などは日差しが少ない分、甘味の薄いものが出来上がる可能性がある。
全般に今後、農作物の相場価格が上昇する可能性が高まっているため、比較的相場の落ち着いている農作物を主体的に使ったメニュー提案や、より安定供給が期待できる農作物を中心とした品揃えにするなど、売場づくりに工夫を凝らしたいところ。
<By 常盤勝美>