7月4週/梅雨前線が一旦南下、高気圧に覆われる 7月5週/梅雨前線再び北上
●7月4週(7/17~7/23)の天候予測とMDポイント
梅雨前線が一旦南下、高気圧に覆われる
<概況>
ここにきて、一時的に太平洋高気圧が少し勢力を後退し、梅雨前線が週半ば以降、ゆっくり南下する。
週末は梅雨前線が日本の南まで達し、日本付近は北から高気圧に覆われるようになる。
<天候解説>
週前半はまだ北日本の日本海側で大雨に注意が必要。梅雨前線の南下にともない、週半ばは全国的に雨が降りやすい天気となる。週末は梅雨前線の北側に入るため、前線に近い九州を除いて、晴れ間の見られる時間帯が多い。
気温は週前半は各地ともかなり高め。特に東日本の内陸部では気温が40℃近くまで達するところも。週半ば以降は平年並みに戻り、西日本ではやや低めの日もありそう。猛烈な暑さはとりあえず一段落する。
<ウェザーMDのポイント>
今週後半、梅雨前線の南下が予想されるため、太平洋側ではここのところ晴れている日が結構多いが、梅雨明け発表は見送られている。とはいえ、梅雨明け発表の有無に関わらず、週前半は危険な暑さが続く。熱中症対策商品の在庫過少に注意。
一方週末は、猛烈な暑さがおさまり、幾分しのぎやすい暑さとなる。飲料等の需要は少しだけ勢いが弱まる可能性。気温が高すぎるとアイスクリームは敬遠され、かき氷が好まれるが、今週末はまたアイスクリームの比率が高まりそう。
●7月5週(7/24~7/30)の天候予測とMDポイント
再び梅雨前線は北上傾向
<概況>
週の初め、日本海付近を低気圧が通過する。それにともない、前週末一旦南下した梅雨前線が再び日本海沿岸部付近まで北上する見通し。
その後の状況はやや不透明だが、梅雨前線の活動が弱まり、日本付近は高気圧に覆われるようになる可能性が高い。
<天候解説>
週の前半は全般に雲が多めで所々で雨が予想される。週半ば以降、南の地方から順次夏空が広がるようになる。
気温は現時点の予想では、平年並みかやや高い程度。
<ウェザーMDのポイント>
本来、梅雨明け発表となると、そのアナウンス効果だけで盛夏物季節商品の需要が大きく高まることが、過去に気象庁が実施した調査によって確認されている。ただ、今年の場合、太平洋側の地方では6月後半以降、晴れて気温高い日が多い傾向が続いていたため、梅雨明け発表の起爆力は例年に比べて小さく、需要の急集中にはつながらない可能性が高い。
土用の丑の日の販促にうまく絡めて盛夏物季節商品の積極アピールが良いだろう。
なお、台風の動きに注意。
<By 常盤勝美>