8月1週/台風6号で週末の花火大会は黄色信号? 8月2週/台風6号の動きに十分注意
●8月1週(7/31~8/6)の天候予測とMDポイント
台風6号で週末の花火大会は黄色信号?
<概況>
台風6号が北上中。週中頃に南西諸島を直撃し、その後はゆっくり東シナ海を北上する見込み。
また北海道方面は週半ば以降、前線が停滞するようになる。それ以外の地方は太平洋高気圧に覆われる日が多いが、週半ば以降台風北上に合わせて太平洋高気圧の張り出しがやや後退する。
<天候解説>
南西諸島では週半ば、台風6号の影響による大荒れの天気に厳重警戒が必要。それ以外の時期も南から湿った空気が入りやすく、週を通してぐずついた天気となる。
また北海道も週半ば以降、曇や雨のすっきりしない天気が続く。それ以外は晴れやすい天気が続くが、台風北上に合わせ西日本中心に太平洋側には広い範囲に湿った空気が入り、変わりやすい天気に。週後半~週末は、西日本中心に曇や雨のぐずついた天気となりやすいと考えておいたほうが良い。
気温は全国的に高め。特に週前半は猛烈な暑さが続くが、週後半は各地で雨が予想される日もあるため、猛烈な暑さは一段落する。やや高い程度の気温水準に落ち着く見通し。
<ウェザーMDのポイント>
今週末5日(土)は全国の多くのところで花火大会が行われ、花火シーズンのピーク。しかし、あいにく西日本を中心に変わりやすい天気が予想され、気象条件的に、開催はかなり微妙になってきた。
8月の台風は動きが遅く、迷走しやすいため、まだ進路は不透明だが、週末の天気は悲観的にみておいたほうが良さそう。
週前半は猛烈な暑さが続くため、スタミナ補給需要、熱中症対策需要が高い状態が続く見通しだが、来週以降の需要レベルは不透明。こまめに週間予報をチェックし、予報内容に変化があるかどうかを確認いただきたい。もし変化があった場合は迅速に対応できるような準備も大切。
なお、当然ながら台風北上に伴い、防災関連商品の売り込みも忘れずに。
●8月2週(8/7~8/13)の天候予測とMDポイント
台風6号の動きに、引き続き十分注意
<概況>
台風6号の東シナ海北上後の予想進路はまだ不透明だが、西日本にかなり接近あるいは直撃する可能性も考えられる。引き続きこまめに台風情報をチェックいただきたい。
また、北海道~東北北部は引き続き前線の影響を受ける見通し。
週後半以降の気圧配置は台風6号の進路次第だが、太平洋高気圧の勢力は、7月中に比べれば後退した状態。
<天候解説>
少なくとも週前半は、台風6号がその周りの雨雲の影響などもあり、全国的に曇や雨のぐずついた天気となりやすい。特に九州や中国地方などでは台風直撃の可能性もあり、大荒れの天気に注意。
さらに8月の台風は動きが遅いことが多いため、各地で影響が長引くおそれがある。台風が日本付近を進んだ後はそれ以前と比べて天候が大きく変わることがあるため、週後半以降の天気・気温の状況は非常に不透明。一般論で考えれば、太平洋高気圧に覆われやすいこの時期、週後半は各地とも晴れ間が戻ると考えるのが自然だが。
気温は平年より高めの所が多いが、週前半中心に雨が降りやすいため、猛烈な暑さという感じではなさそう。
<ウェザーMDのポイント>
立秋を過ぎてからの暑さは、「残暑」という。まだまだ残暑厳しい予報だが、台風の進路によってその後のシナリオが大きく変わることがあるため、その後の状況は、逐次天気予報で確認を。
本来的には暑さのピークを越えて、秋物の展開開始時期の見極めを進める頃だが、今年に関してはまだ当面残暑が続く予想のため、台風によって天候状況が大きく変わらない限り引き続き夏バテ対策のスタミナメニュー訴求を中心とした売場づくりが基本と考える。
<By 常盤勝美>