8月3週/台風7号、近畿地方を縦断へ 8月4週/全般に晴れ間の見られる日が多い
●8月3週(8/14~8/20)の天候予測とMDポイント
台風7号、近畿地方を縦断へ
<概況>
台風7号は15日(火)頃、紀伊半島付近に上陸し、近畿地方縦断のおそれがある。日本海に抜けた後は、温帯低気圧に変わって北海道方面に向かう。
台風が去った後は太平洋高気圧に覆われるところが多い。
<天候解説>
台風7号直撃にともない、近畿地方を中心に、東日本~西日本の広い範囲で週前半は雨風非常に強まり大荒れの天気となる。週後半は雨風の強まる地域が北日本に移る。また南西諸島では週半ば、風回りが悪く、ぐずついた天気となる。
それ以外は、全般に変わり動き天気だが、晴れ間の見られる日が多い。
気温は近畿地方で平年並み。台風接近によって週前半は雨が降りやすいことと、そもそもこの時期は平年気温自体が高いため。また南西諸島は日差しが少なく、低めとなる可能性。それ以外の地方は平年より高め。北日本で特に高めで全般に残暑傾向。
<ウェザーMDのポイント>
防災用品の欠品に注意。今週は近畿地方を中心に交通機関の運行が休止されるため、物流への影響が大きくなりそう。また近畿地方などを産地とする農作物は大雨、風、沿岸部では塩による被害が発生する可能性があるため、今後の農作物相場の推移にも注目されたい。
●8月4週(8/21~8/27)の天候予測とMDポイント
全般に晴れ間の見られる日が多い
<概況>
台風7号から変わった低気圧がオホーツク海方面に抜けた後、日本付近は太平洋高気圧の勢力圏内に入る。週後半の天候が予測しづらいが、前線がまた北日本にかかる可能性がある。
<天候解説>
基本的に日中は晴れ間の見られる日が多い。午後は広い範囲でにわか雨雷雨に注意。同じような状況が当面続く見通し。場合によっては、北日本では週後半に天気の崩れる日がある。
気温は引き続き、全般に平年より高め。まだまだ残暑がおさまる気配はない。
<ウェザーMDのポイント>
例年であれば、8月下旬のタイミングで暑さが一段落し、天気がぐずついて、ふと秋間近の陽気を実感するような天候になることがある。秋物季節商品の展開を大きめに広げる一つの目安となる。
ただし、今年に関しては現時点でまだその状況がいつ頃となるか不透明。この期間も気温は高めで残暑傾向となる可能性が高い予報のため、秋の気配はまだ先となる可能性が高い。
とは言え、夏の暑さのピークを過ぎ、お盆休み期間も終わり、また地域によっては夏休みも終わるこの時期、来るべき秋に向けて売場も秋仕様にしたいところ。
一つのポイントは、夏のスタミナ系メニュー提案であっても、少し甘めの味付けの提案をする、ということ。体は気温がダウントレンドに転換していることを無意識に把握しているため、本能的に冬に向けた準備を始めている。その過程で味覚に変化が生じ、興味が高まるのが甘味。味付け肉や惣菜などの品揃えの参考にしていただきたい。
<By 常盤勝美>