8月4週/西日本に熱帯低気圧が再接近 8月5週・9月1週/北日本に秋雨前線が停滞
●8月4週(8/21~8/27)の天候予測とMDポイント
週後半、西日本にまた熱帯低気圧接近
<概況>
週前半は全国的に太平洋高気圧の勢力圏内に入るが、日本の南にある熱帯低気圧が北西進し、週後半に西日本に接近する見通し。また週末は北海道方面に秋雨前線がかかるようになる。
<天候解説>
週前半は全国的に晴れるが、相変わらず所々で激しいにわか雨や雷雨の可能性はある。週後半は西日本各地で熱帯低気圧の影響を受けて曇や雨の天気となりやすい。また週末は北陸以北の地方で前線の影響を受けてぐずついた天気となる。
気温は引き続き全国的に高め。猛烈な残暑が続く。ただ北日本は週末、秋雨前線の影響で残暑が少しだけおさまる。
<ウェザーMDのポイント>
本来であれば、厳しい残暑が一段落し、ふと秋めいた陽気を感じる日が出現する時期。早い年なら北海道の内陸部では朝晩気温が10℃を下回り、富士山では初雪を観測することもある。
ただ今年は少なくとも東北南部以南ではまだその気配はない。北海道や東北北部では週末の秋雨前線接近時にようやく猛烈な暑さが一段落する見通しなので、そこで少し秋めいた陽気を感じられそう。いわゆる”秋スイッチ”。炊き込みご飯の素やキノコ類、旬のフルーツなどを積極的に展開するチャンスだ。
●8月5週・9月1週(8/28~9/3)の天候予測とMDポイント
北日本方面に秋雨前線が停滞
<概況>
東日本~西日本では太平洋高気圧に覆われる日が多いが、北日本方面には秋雨前線が停滞する。なお週半ば以降、南西諸島方面は熱帯低気圧や台風の動きに注目を。
<天候解説>
東日本~西日本は、基本的に晴れる日が多いが、引き続き山間部中心に所々でにわか雨の可能性がある。また全般にこれまでに比べるとやや雲が広がりやすい天気となる。東北~北海道は曇や雨の日が多くなる。また南西諸島は週後半以降の天気に注目しておこう。
気温は平年より高め。ただ季節の進みに合わせて猛烈な残暑は一段落する。また北海道は前線の北側に入るため、だいぶ暑さはおさまる。
<ウェザーMDのポイント>
9月1日は、関東大震災が起こってからちょうど100年。お客さまの防災意識を改めて高めるためにも、防災用品の売場はしっかりと展開したい。
前週は一時的に台風は落ち着いた状態だったが、またこの週以降、日本周辺での台風活動が活発化する兆しもある。
なお、関東や新潟などでは7月から少雨傾向が続いていて、今後の雨に降り方によっては、取水制限や給水制限などの可能性がある。それも含め、流通小売りでは飲料水の在庫を早い段階からしっかりと確保いただくと良いだろう。
<By 常盤勝美>