7月2週/梅雨前線はゆっくりと南下傾向 7月3週/各地で平年の梅雨明けの時期だが…
●7月2週(7/8~7/14)の天候予測とMDポイント
梅雨前線はゆっくりと南下傾向
<概況>
現在日本海~東北地方付近に停滞している梅雨前線は今週、ゆっくりと南下する傾向にある。週後半は東日本~西日本付近に停滞するようになる。
<天候解説>
週の初めは太平洋側の地方中心に晴れ間のみられるところがあるが、梅雨前線の南下とともに全般に曇や雨の天気が続くようになる。ただ関東~東海の太平洋沿岸地域では、ぎりぎり梅雨前線の雨雲の南端部に位置するため、雨の降る時間帯が他の地域に比べて少ない見通し。
南西諸島はおおむね夏空が続く。また北海道は週前半、寒気を伴った低気圧の通過により変わりやすい天気となるが、週半ば以降は曇または晴れの天気となる。
気温は全般に平年並みか高め。特に関東や東海では雨による気温低下の効果があまりないことから、かなり高い状態が続く。
<ウェザーMDのポイント>
まだ梅雨明けの兆しは見られないが、すでに夏本番の暑さとなっており、今週もそれが続く予想。例年より早めに夏バテに見舞われやすい気候となっているため、スタミナ系食材、熱中症対策商品を特に積極的に展開したい。アイス系も全般に動きが早く、欠品に注意。
また本来梅雨時で売上げが落ち着くはずのUVケア用品も、太平洋側の地方では日差しの多さによって消費速度が早そう。こちらも欠品に注意したい。
●7月3週(7/15~7/21)の天候予測とMDポイント
各地で平年の梅雨明けの時期だが…
<概況>
梅雨前線が本州付近に停滞する。時期的には梅雨前線が徐々に北上する頃だが、現段階で状況は不透明。なお、日本の南が少し賑やかになる兆し。熱帯低気圧が発生する可能性がある。
<天候解説>
少なくとも週後半頃にかけては、梅雨前線の影響で、九州~東北地方中心に曇や雨のぐずついた天気が続く。梅雨前線の活動に活発化の兆しがみられるため、ところによってはかなりの大雨に発展するおそれがある。今後の情報に注目されたい。
時期的には九州~関東甲信の各地で梅雨明けを迎える頃なので、週末は晴れ間が多くなることを期待したいが、現時点では予測が難しい。日本の南で熱帯低気圧発生の兆しはあるが、まだこの期間中に日本列島に接近する可能性は低いと考える。
気温は引き続き平年並みか高め。ただ雨の降りやすい日が多いため、40℃に迫るような猛烈な暑さは考えにくい。
<ウェザーMDのポイント>
梅雨明けの平年日は、九州南部で7月15日、九州北部~関東甲信では、7月17~19日。つまり、順調にいけばこの週末頃には梅雨明け発表の可能性がある。週間予報を毎日こまめにチェックし、梅雨明け発表の兆しがないか
確認をしよう。
梅雨明けの兆しが見られたら、消費が大きく拡大することを期待して夏物全般の発注量を一段増やし、熱中症対策商品訴求も改めて行いたい。
この週末頃から多くの地域では夏休みに突入する。もし梅雨明けの可能性が高まっている場合は、帽子や虫よけはもちろんのこと、プール用品や花火、虫取り網なども売り込みたい。
<By 常盤勝美>