8月5週/動きの遅い台風10号が直撃へ 9月1週/週前半中心に高気圧に覆われる
●8月5週(8/26~9/1)の天候予測とMDポイント
動きの遅い台風10号が直撃へ
<概況>
22日(木)に発生した「台風10号」は当初、紀伊半島方面から東日本を縦断するコースまで予測されていたが、予想よりかなり西寄りのコースとたどり、現時点では29日(木)頃に九州方面にかなり接近し、上陸する進路予想となっている。その後、進路を東向きに大きく変え、日本列島を横断する可能性もある。週末には東日本の日本海側~北日本方面に達する。
<天候解説>
台風直撃の恐れがある週後半の西日本各地と週末の東日本日本海側および北日本では大荒れの天気となる恐れ。それ以外の日も南からの湿った空気が入りやすく、連日変わりやすい天気が続く。
気温は引き続き全般に高め。台風本体の雨雲がかかって天気が崩れる日は気温の上がり方が鈍くなるため、一時的に平年を下回ることがある。ただ、いずれにしても湿度の非常に高い状態が続くため、不快な陽気。
<ウェザーMDのポイント>
地域によって荒天のピーク時期は異なるものの、ほぼ全国的に台風の影響で荒れた天気となる期間がある。防災用品、飲料水、乾電池、家屋修繕用品などの売り込みを。需要集中による欠品にも注意。
公共交通機関も計画的に運休などを行う可能性が高いため、物流の影響も考慮する必要がある。気温湿度ともに高く蒸し蒸しした陽気が続くため、のど越しの爽快さを感じる食べ物飲み物が好まれやすい。
●9月1週(9/2~9/8)の天候予測とMDポイント
週前半中心に高気圧に覆われる
<概況>
台風10号が去り(あるいは弱まって消滅し)、日本付近は緩やかに高気圧に覆われる。週後半は北日本中心に前線や低気圧の影響を受ける可能性があるが、流動的だ。
<天候解説>
週前半は関東以西の太平洋沿岸部の一部で雲の出やすい天気となる可能性があるが、全般的には晴れ間の見られる時間帯が多い。
週後半はすっきりしない天気の日が見られる可能性が高いが、週後半の天気図パターンの読みが難しいため、状況は流動的。
気温は全般に平年より高め。最高気温が40℃前後に達するような猛烈な暑さは考えにくいものの、厳しい残暑が続く。
<ウェザーMDのポイント>
台風が日本付近を通過した後、それまでの天候傾向から大きく状況が変化することがまれにあるため、週間予報で目先の天気、気温の予想をこまめにチェックいただきたい。現時点での予想では全般にまた残暑がぶり返す可能性が高い。極端な残暑ではないものの、夏バテピーク、また夏休みが終わり通常授業が戻るため、けだるさを感じる人も多い可能性。焼き肉をはじめとしたスタミナ系食材の展開がおすすめ。
<By 常盤勝美>