10月4週/週半ば以降、すっきりしない 10月5週・11月1週/台風の動きで天候左右
●10月4週(10/21~10/27)の天候予測とMDポイント
週半ば以降、すっきりしない天気
<概況>
23日(水)頃、北日本方面を低気圧が発達しながら進む。それをきっかけに日本の南に前線が停滞するようになり、日本のはるか南海上で間もなく発生が予想される台風から湿った空気が前線に向けて流れ込む。
<天候解説>
23日(水)は全国的に天気が崩れる。その後も太平洋側の地方を中心に前線の影響を受けてすっきりしない天気が続き、時折雨が予想される。
なお間もなく日本のはるか南海上に発生する台風の進路が、週末から来週前半の天候を大きく左右することになる。現時点ではまだ進路が不透明だが、今後、日本に接近する可能性が示唆されるコースになれば週末から来週前半は大きく天気が崩れるだろう。そのまま南シナ海を西に進み続ければ、日本の天候への影響は軽微となり、来週は晴れ間が多くなる可能性が高まる。
気温は週初め平年並みか低め。寒気の影響が残り冷え込むが、一過性のものでまた週半ば以降高めとなる。30℃に迫るような気温とはならないが、南風が吹くことで、季節外れの暖かさとなる日が多い。
<ウェザーMDのポイント>
週後半はすっきりしない天気の日が多く、場合によっては翌週前半に大雨のおそれもある。災害級の大雨に発展するかどうかは判然としないため、今後の予報に注目いただきたい。ただ、大雨シーズンはもう終わりを迎える頃なので、防災用品に関しては、積極的な在庫圧縮のチャンス。
週初めの冷え込みで季節の進みを実感するので、鍋物関係の売場をさらに少し拡張して売り込みたいが、週後半はまた夏日(最高気温25℃以上)となるところも多く、まだ鍋物商品の動きは鈍そう。
●10月5週・11月1週(10/28~11/3)の天候予測とMDポイント
台風の動きで天候傾向が大きく変わる
<概況>
週前半は日本の南の前線の影響を受ける。週半ば~後半は高気圧に覆われるが、週末は日本付近を気圧の谷が通過すると予想される。
<天候解説>
前述のように、台風の進路によって状況が大きく変わることを前提に、現段階で最も可能性が高い傾向を解説する。
週前半は前線や台風の外側を大回りする湿った空気の影響を受けて雨が降りやすく、大雨に発展するおそれがある地域もある。週半ば~週後半は高気圧に覆われて全般に晴れ間が多いが、週末は日本付近を深い気圧の谷が通過し、北日本中心に天気の崩れが予想される。その後にはまた強い寒気南下が控えている。
気温は週後半にかけて高め。週末はまた気温が急降下する可能性あり。
<ウェザーMDのポイント>
週末頃は、北日本を中心に荒れた天気となる可能性があり、それを境にまた気温が一段下がりそう。空気の乾燥も進み、また慣れない急な寒さで体温調節がうまくいかない場合はインフルエンザなどの流行規模が拡大の恐れが高まる。
衛生用品や風邪薬、スタミナ系食材、ビタミン補給用食材など、健康訴求を意識した売り込みを強化したい。
<By 常盤勝美>