10月5週・11月1週/秋雨前線の影響を受けやすい 11月2週/週前半は強い寒気が南下
●10月5週・11月1週(10/28~11/3)の天候予測とMDポイント
秋雨前線の影響を受けやすい
<概況>
北日本は高気圧に覆われる。日本の南には秋雨前線が停滞する。
週後半に台湾方面に進むと予想される台風21号の間接的な影響もあり、前線の活動はやや活発になる。なお、台風21号は台湾上陸後、急速に勢力を弱める。
<天候解説>
東北北部~北海道では週末にかけておおむね晴天が続く。それ以外の地方は、前線の位置関係の都合で晴れ間の見られる日があるかもしれないが、基本的には曇や雨のすっきりしない天気が続く。秋雨前線に近い西日本や台風21号に近い南西諸島では大雨となるところもある。
気温は平年並みか高め。南からの暖かく湿った空気が入りやすいため。
<ウェザーMDのポイント>
夏物需要に戻るほどの顕著な気温ではないものの、冷え込みは弱く鍋物商材の反応も鈍い中途半端な天気になりそう。おでんなどのヘルシーホットメニューや、ステーキなどのボリューム肉料理、中華惣菜などが反応しやすい体感温度。
台風21号の遠い影響を受けるが、防災用品需要が大きく伸びるかどうかは不透明(結果的に台風の直接の影響が小さい可能性が高いため)。防災用品の反応が鈍ければ、翌週の冷え込みに対応した「乾燥対策」の売場に早めに移行するのが得策と考える。
●11月2週(11/4~11/10)の天候予測とMDポイント
週前半は強い寒気が南下
<概況>
全般に高気圧に覆われるが、前週末から週初めは北日本方面で一時的に冬型の気圧配置となる。台風21号は台湾方面に進んだ後、向きを北東寄りに変えて東シナ海を東北東に進むが、九州に接近する前には温帯低気圧に変わる可能性が高く、その後の日本への影響は不透明。
<天候解説>
週の初めは北日本の日本海側でしぐれ。その後は全般におおむね晴天が続くと予想されるが、週末頃はまた北日本中心に天気が崩れる可能性がある。台風21号から変わった低気圧の動きによっては西日本の太平洋側でもう少し雨の降りやすい内容に変わるかもしれない。
気温ははじめ北日本を中心に平年並みか低めの日もある。週半ば以降は全般に平年並みかやや高めだが、季節外れの暖かさは考えにくい。
<ウェザーMDのポイント>
週前半に強い冷え込みが予想されている。鍋物商材は積極展開チャンス。空気の乾燥も一層顕著になるため、スキンケア用品など乾燥対策商品も。
また直前までの高温傾向からの気温急降下にともない、体調を崩す人が増えやすくなる。のど飴、風邪薬、うがい薬など風邪対策商品も強化したい。
<By 常盤勝美>