2月4週/なべ底型の寒気が居座る 2月5週・3月1週/週後半は気温が一旦上昇
●2月4週(2/17~2/23)の天候予測とMDポイント
なべ底型の寒気が居座る
<概況>
強い冬型の気圧配置が続き、上空にはほぼ1週間を通して寒気が居座る。
<天候解説>
週を通して冬型の天気分布。日本海側では雪でかなりの大雪となるところもある。太平洋側ではおおむね晴天。今回は風向き等の影響で、西日本の平野部でまとまった雪
となる可能性は低い。
上空にはなべ底型の寒気が居座るため、気温は低め。強い「寒の戻り」となる。
<ウェザーMDのポイント>
本来ならば立春やバレンタインデーが過ぎた頃なので、鍋つゆなど冬用メニューに対する関心がだいぶ薄まっている頃。しかし今回は異例のロングランでの寒波なので、鍋物料理をはじめとした冬メニュー、ホット飲料は、この時期としてはかなり高い需要レベルになることが予想される。
日本海側では除雪費用をだいぶ使い果たしていることと推察するが、場合によっては早めに除雪の追加予算の確保と除雪にかかる業者の手配を。
●2月5週/3月1週(2/24~3/2)の天候予測とMDポイント
週後半は気温が一旦上昇
<概況>
週の初めは冬型の気圧配置だが、徐々に緩み、週半ば~後半のどこかで日本付近を深い気圧の谷が通過する。そのタイミングで南からの暖気が強く日本列島に入る可能性が高い。
<天候解説>
日本海側での雪や雨も徐々にやみ、週前半は全般に晴れ間が多くなるが、週半ば~後半は気圧の谷通過に伴い、全国的に天気が崩れる。南寄りの風も強まるおそれ。
週末は冬型の気圧配置に戻る。
気温は週初めやや低め。週半ば~週後半は高め。週末は一旦平年並みか低めに戻る。予報が流動的なので、状況が大きく変わる可能性があるが、いずれにしても気温上下の波が大きくなりそう。
<ウェザーMDのポイント>
週半ば~後半、低気圧のコースによっては広い範囲で「春一番」が吹く可能性がある。今後の情報に注目を。
前週の低温で飛散規模が一旦縮小していたスギ花粉も、週後半にはまた規模が大きくなることが予想される。対策商品の売り込み強化が必須となる。
この週末頃、もう一度寒の戻りの可能性はあるが、週後半から翌週の気温の大幅上昇によって、春夏物に対する関心がさらに高まることが予想される。周到な準備をしておこう。
<By 常盤勝美>