Aug.5週~Sep.1週/残暑おさまらず 2週/季節の変わり目?
【8月第5週~9月第1週 (8/27~9/2)のお天気予測とMDポイント】
残暑おさまる気配なし
まず注意事項。
期間前半を中心に南西諸島~九州西部では
台風の影響を受ける。
天気図上には2個の台風が存在するが、
その距離がある程度近いと、相互干渉によって
台風自体が複雑な動きをすることが知られている。
それを研究した学者の名前を借りて、
「藤原の効果」と呼ぶ。
今回の場合は、勢力がより強い15号の影響で、
14号の動きが複雑になる構図。
台風15号の後を追って、
14号も東シナ海を北上するコースが予想されている。
南西諸島では西部を中心に、
2個の台風が完全に過ぎ去る、
週半ば頃まではぐずついた天気が続く見通し。
それ以外は基本的に太平洋高気圧に覆われて
晴れる日が多く、残暑厳しい。
残暑が厳しいか、秋風が吹き始めるか、
天気図上から見極めるときの目安が台風のコース。
台風は太平洋高気圧の西~北西の縁(へり)を進むため、
台風のコースの南東側は
太平洋高気圧の勢力圏内と考えて差し支えない。
今回の台風は朝鮮半島からロシア東部を北上し、
オホーツク海方面に達するコースをたどると予想されるため、
太平洋高気圧の勢力がまだ強いことの証左となる。
お盆休みが終わってすでに1週間以上経ち、
時期的にはサンマが恋しくなるが、
気象条件的にはあまり食べる気がしない状況。
やはりニーズの中心はまだまだ
スタミナ系、飲料系、熱中症対策系。
朝晩の気温が25℃を下回り、
幾分爽やかさを感じる場合には、
揚物系(天ぷらやフライなど)に対して
若干興味が向く程度。
また、「冷たく甘い物」も絶好調となりやすい
気象条件であるため、
カットフルーツやチョコレートアイスなども良い
(※ただし、アイス類はフレーバー関係なく、
33℃を超えてしまうと伸び悩み)
【9月第2週 (9/3~9/9)のお天気予測とMDポイント】
ようやく季節の変わり目か
基本的に偏西風の流れに大きな変化はないため、
天候状況は前週と同様の予想。
太平洋高気圧の勢力圏内に入り、
晴れて気温が平年より高め。
ただ台風15号、14号が
偏西風の流れを少し乱したこともあり、
太平洋高気圧の勢力も季節並みに若干後退の兆しがみられる。
週後半、気温は全般に平年並みにだいぶ近づく可能性。
状況としては秋雨前線が日本列島の太平洋側のほうまで
南下することが考えられる。
気温はまだ平年より若干高かったとしても、
前週までの気温から比べて落差もあり、
体感的にはだいぶ凌ぎやすい陽気の日もみられそう。
ようやく全国的にサンマの
ビッグセールスチャンス到来。
気温はまだ高くても気候的に秋の気配を感じたときに
サンマへの関心は衝動的に高まる。
ただ、今年は例年に比べて、
立ち上がりが時期的にやや遅い。
9月も後半になると、
おでん具材をはじめとした練揚物が大きく伸びるため、
今年のサンマの商戦は、例年より短いかも。
短期決戦勝負。
また、9月後半の練揚物実需要拡大に向けて、
売り場拡大の準備を進めるべきタイミングでもある。
<By 常盤勝美>