Sep.3週/東日本・北日本まだ残暑 4週/東日本でも平年並みに
【9月第3週 (9/10~9/16)のお天気予測とMDポイント】
東日本・北日本ではまだまだ残暑
秋雨前線が日本海西部に停滞し、
影響を受ける西日本と北日本では
週の初めと終わりにぐずついた天気となる。
西日本は例年に比べて
すっきりしない天気の日が多い分、
気温の上がり方が鈍く、
おおむね平年並みの予想。
まだ日中は30℃前後の気温ではあるが、
真夏の猛暑とは違う暑さを感じる。
一方、日本の東にある太平洋高気圧の勢力がまだ強いため、
秋雨前線はすんなり南下できず、
太平洋高気圧圏内に入り続ける東日本では
晴れて残暑傾向の日が多い。
気温は平年より高めの地方が多いとはいえ、
東日本・西日本でも朝晩の気温は
ようやく25℃を割り込むようになる。
真夏の寝苦しさは解消し、
徐々に秋の気配を色濃く感じられるようになる。
秋の味覚の代表格であるサンマに関しては、
日中の気温の上がり方の鈍い西日本中心に関心が高まる。
残暑が顕著な東日本ではまだ爆発力に欠ける。
北日本では早くも終了の時期を迎える。
次いで全国的に関心が高まるのは色水系。
人間は、残暑に関わらず、
季節の進みに合わせて冬支度を始めるため、
この時期に味覚の変化が見られる。
具体的には甘い物への支持率が高まる。
エネルギーにつながる炭水化物を
積極的に摂取したがる作用の現れである。
炭酸飲料や野菜飲料、菓子類の買上率が高まるので
売り場の強化を。
ちなみに週後半、関東の南東海上に
熱帯低気圧が接近する可能性あり。
台風に発展するまでには至らないが、
関東では影響を受けて週末、大雨・豪雨となる恐れが出てきた。
念のため、今後の情報に注目いただきたい。
※熱帯低気圧と台風の違いは、
中心付近の風の強さの違いだけ。
雨に関しては熱帯低気圧であっても
台風並みに降ることもあるので、要注意。
【9月第4週 (9/17~9/23)のお天気予測とMDポイント】
東日本でも気温は平年並みの水準に
日本列島上空に本格的な寒気南下の予想はなく、
北日本の気温は平年より高め。
この時期らしい冷え込みはなく、
ダラダラした季節の進みといった感じ。
東日本~西日本の気温は
おおむね平年並みになる予想。
秋雨前線の活動レベルが例年どおり
活発化することにより日差しが少なくなり、
雨が降りやすくなるのが原因と考えられる。
8月中旬以降、気温が平年より高めが続いていた
関東~中国地方の各地でもようやく残暑が落ち着く見通し。
「暑さ寒さも彼岸まで」
という言葉のとおりとなりそう。
ようやく、おでん具材、花ざかりの気候。
体感的には秋を感じるが、まだ気温水準としては高く、
より高カロリーの鍋物料理を食べるには至らないこの時期が、
ヘルシーなおでんの販売加速度のピーク。
地域によって多少の時期の違いはあるが、
11月の年間ピークに向けて売り場を強化されたい。
食料品以外の部門では、
入浴剤がこの時期の注目アイテム。
夏場はシャワーで済ませていた家庭も、
風呂おけにお湯を張ってお風呂に入るようになり、
入浴剤の使用シーンが増える。
シーズン最初の購買機会に買った商品は、
そのシーズン、その家庭で消費される商品として
大きなアドバンテージを持つことになる。
シーズン最初に買った商品に特に不満がない場合は、
次に購入する際も同じブランドの同一商品を
選択する確率が非常に高まるためだ。
非常に大事なMD週として、認識していただきたい。
<By 常盤勝美>