Aug5週/東日本中心に太平洋高気圧が勢力盛り返す Sep1週/東日本を中心とした残暑傾向が続く
●8月5週(8/26~9/1)の天候予測とMDポイント
東日本中心に太平洋高気圧が勢力盛り返す
前週末、日本の南海上まで南下した秋雨前線は、今週前半には北上し、西日本~日本海~北日本を結ぶ付近に停滞する。そのため、太平洋高気圧が勢力を盛り返し、東日本を覆う。
週の初め、晴れる所もあるが、秋雨前線の北上に伴い、週半ばから週後半はほぼ全国的に曇りや雨のすっきりしない天気となる。週末は、太平洋高気圧の勢力圏内に入る東日本を中心に夏空が戻る。
気温は週初め平年並みか低めの日もあるが、週後半は日本列島は秋雨前線の南側に入り、全般に気温は平年並みか高めとなる。とくに東日本では、より厳しい残暑となる。
前週からの残暑が一段落して、消費者に「秋スイッチ」が入ったと考えられる。売場にも積極的に秋を取り入れたい。定石はサンマだが、今年は記録的不漁の報道もあって生魚は高騰している。秋の味覚として冷凍のサンマを利用するのも手だ。また、きのこ類やクリ、サツマイモ、炊き込みご飯の素、ブド、ウナシなどのフルーツを中心に展開しするのが良いだろう。
9月1日は二百十日、「防災の日」である。若い世代は、なぜ9月1日が防災の日かをわかっていない人もいる。1923年9月1日に発生し、10万人以上の死者・行方不明者を出した「関東大震災」に由来する。
こうした情報をPOPを使って提供して、防災意識を高めたい。また飲料水や保存食など、関連商品を訴求したい。
●9月1週(9/2~9/8)の天候予測とMDポイント
東日本を中心とした残暑傾向が続く
前週(8/26~9/1)とほぼ同じような天気図パターンである。秋雨前線が日本海付近に停滞し、東日本の太平洋側では太平洋高気圧に覆われる。
東日本の太平洋側では晴れ間の見られる日が多いが、それ以外の地方は引き続き曇りや雨のすっきりしない天気が続く。
気温は、晴れる東日本の太平洋側で高めである。それ以外は平年並みかやや高い程度だが、湿度が高いため、蒸し蒸しした陽気となる。
9月は暦では秋だが、地域によってマーチャンダイジングの展開は変わる。東日本の太平洋側では残暑が厳しい予想で、スタミナ系や熱中症関連商品の展開をしていきたい。
全国展開しているチェーンであれば、これらの滞留在庫を関東などの店舗に集めても良いかもしれない。
北日本では引き続き秋物中心の売場を展開したい。惣菜の味付けは少し甘めがおすすめである。
<By 常盤勝美>