Dec.3週/雪の確率高まる 4週/穏やかなクリスマス
【12月3週(12/16~12/22)の天候予測とMDポイント】
南岸低気圧、雪の確率やや高まる。
前回案内したとおり、南岸低気圧の影響で週半ば、
太平洋側の地方を中心に天気崩れる。
日が近づくにつれ、より細かい変化のタイミングもある程度予測できて来て、
雨は西日本では17日(火)~18日(水)にかけて、
東日本では18日(水)~19日(木)にかけてと予想される。
先週末からの寒気が予想よりもやや強く、また影響が少し長引いているため、
天気の崩れ始めるタイミングでもまだ寒気の影響が残り、
東日本で全般に雪の確率がやや高まっている。
甲信地方では雪の可能性が高く、
北関東平野部では雪の確率・雨の確率ほぼ半々。
南関東平野部では雨の確率が高いが、
西部山間部(奥多摩、箱根など)では雪の見通し。
東京都心部などでは降ってもせいぜいみぞれと予想されるが、
念のため交通機関の乱れなどに注意。
この南岸低気圧の影響で冬型の気圧配置が崩れるため、
週半ばは北日本の日本海側で一旦晴れ間も除く。
束の間の穏やかな天気。
低気圧が東に抜けた後はまた冬型の気圧配置となり、
週末にかけて日本海側で雪か雨が降りやすい。
ただ今回は14日(土)~15日(日)の寒気のときほど積雪量が多くならない。
改めて雪対策商品をまとめる。
特に耐久財はシーズン最初の降雪機会が最大の商機であり、
2回目以降は特需の規模がかなり小さくなる。
今回の商機は逃したくない。
代表アイテムはタイヤチェーン、スタッドレスタイヤ、長靴、
雪かき用スコップ、手袋など。
食料品あるいは消耗品の重点売込商品としては、
ホット飲料(コーヒー、ココア、カップスープなど)、
鍋物、シチュールー、携帯カイロなど。
もし雪が降った場合、事後の需要としては、
転倒ケガ関連の絆創膏や湿布、包帯、
寒さ関連の風邪薬、生姜湯などが挙げられる。
クリスマス商戦ピークだが、
前回案内では寒さが予想される内容だったが、
これまでの予報に比べてそれほど寒さ厳しくない方向になりつつあるため、
チョコケーキよりはチーズケーキ、タルトなど
酸味やフルーツ多めのケーキのほうが相対的に関心高まる可能性。
【12月4週(12/23~12/29)の天候予測とMDポイント】
近年には珍しく、
比較的穏やかなクリスマスか
冬型の気圧配置が安定しやすいこの時期において、
まだ状況が不透明。
それほど強い寒気の南下は予想されていない。
ただし東日本~西日本では特に高温傾向になる予想もなく、
おおむねこの時期らしい天候変化。
北日本では高温傾向となる可能性が高く、
全国的に見れば近年ではやや珍しく穏やかなクリスマスとなりそう。
年末年始の需要は気象条件に関わらず発生し、
しかも商売規模が大きいため気温との連動性が小さくなる。
注意すべきは爆弾低気圧と年末寒波。
ここ10年程度、12月中(特に上旬か下旬)、
日本付近で低気圧が急速に発達して
全国的に荒れた天気をもらたすことがある。
客足への大きなインパクトになる場合もあるので、注意されたい。
年末寒波も、まれにドカ雪をもたらし、
幹線道路での物流の立往生が発生することがあるので、
物流計画にも配慮をしよう。
<By 常盤勝美>