Dec.4週/今年は年末寒波 Jan.1週/寒い年越し
【12月4週(12/23~12/29)の天候予測とMDポイント】
今年はXマス寒波ではなく年末寒波。
基本的に冬型の気圧配置が続く影響で、
日本海側の各地では雪が降りやすい天気が続く。
太平洋側の各地では乾燥した晴天の日が多いが、
気圧の谷が通過する26日(木)~27日(金)頃は全国的に天気が崩れる。
低気圧のコースがまだはっきりしないため、
雨量や気温などまだ不透明な部分が多い。
低気圧は日本の東で急速に発達する。
冬型の気圧配置がやや強まり、上空には強い寒気が南下。
年末寒波である。
全国的にさらに冷え込みが強まる。
高温傾向が続いていた北海道でも平年並みの気温に戻る。
クリスマスや年越しのような指向性の非常に強い年中行事のある期間は、
天気に関わらず決まった商品を購買する比率が高まる。
よって気象条件との相関性が低くなる。
生体機能、生態学的観点からは、
国民の多くの比率が特定の食材あるいは特定の料理を食べるとき、
その直後には飽きの反動が強くなり、
その食材・料理とは逆の方向を示すものが食べたくなる。
栄養の偏りを防止するための無意識的な行動だ。
今週の場合、クリスマスにかけてケーキやターキー、テリーヌなど
比較的和食と離れたメニューが中心となる確率が高い。
クリスマス明けの26日(木)は純和風の料理メニューの提案が良い。
ちなみに12月26日は「1年で最もケーキの売れない日」
としても知られている。
純和風メニューでは寿司が定番中の定番だが、
寒い時期は生ものにあまり関心が高まらない。
おでんや筑前煮など煮物、すき焼き、しゃぶしゃぶなどの
鍋物料理が良いだろう。
天ぷらはそこそこのニーズはあるだろうが、
大みそかの夜、そばに入れて食べることを想定して
多少の買い控えがありそう。
これから年明けにかけては、多くの日付において、
すでに献立が決まっている場合が多いため、
通常時に比べて買い控えの傾向が強い。
【1月1週(12/30~1/5)の天候予測とMDポイント】
寒い年越し。
年末寒波の影響で、全国的に寒さ厳しい年越しとなりそう。
冬型の気圧配置となる日が多く、
日本海側では雪や雨、太平洋側で乾燥した晴天となる。
ただ、サイクル的にここ2週連続で
木曜日頃天気が崩れる流れとなっているため、
1月2日頃は念のため太平洋側でも天気の崩れに注意。
この週はおせち料理食材一色のマーチャンダイジング。
気象条件によって売場やフェースの拡縮をすることは少ないかもしれない。
ポイントは年明け1発目の企画。
おせち料理は日持ちが効くように作られているため、
全般に調味料が強め。
味が濃い。
味の濃い料理は食べる瞬間はより強くおいしさを感じる傾向が強いが、
反面、飽きも早い。
2日(木)からは通常の売場に戻るところも多いだろうが、
全般に薄味志向の料理の提案を。
正月は生もの食材を食べることが少ないため、
野菜なども積極提案したい。
ただし、野菜は相場次第の部分が大きい。
刺身も良いだろう。
<By 常盤勝美>