Jun1週/梅雨入り目前だが、まだ晴れやすい日が多い Jun2週/広く梅雨入りへ
●6月1週(6/1~6/7)の天候予測とMDポイント
梅雨入り目前だが、まだ晴れやすい日が多い
日本の南海上に梅雨前線が停滞する。週半ば頃には一時的に前線が北上するが、週後半から週末はオホーツク海高気圧が勢力を強めていくため、梅雨前線は一旦南下傾向となる。
沖縄の先島方面は太平洋高気圧の勢力圏内に入り、梅雨明けを思わせるような晴天が続く。沖縄本島地方は週の半ば頃、梅雨前線の北上に合わせて晴れやすい天気となるが、それ以外は梅雨空が続く。
また、奄美地方も梅雨空が続く。九州から東北では雲が多めながら晴れ間の見られる日が多い。だが週の半ばは南の地方ほど雨の可能性がある。
北海道では2日(火)と5日(金)頃に気圧の谷の通過により、変わりやすい天気となるがそれ以外は晴れ間が多い。ただ北海道の中でも道東はオホーツク海方面からの海風が入りすっきりしない天気の日が多い。地域によって天候傾向はバラバラだ。
気温は平年より高めの日が多いが、週末は北日本で気温が少し下がり、平年並みとなる。
今週末が、梅雨入り前最後の週末となる可能性がある。布団などの洗濯訴求、梅雨に向けた除湿剤やカビ退治用品の準備など、需要がピークを迎えると考えられるため売場をしっかり整えておきたい。
これからの時期、湿度の高まりとともに蒸し蒸しした陽気を感じやすくなる。食料品においてはのど越しの爽快さを求めるようになるため、絹豆腐のような滑らか食感食品や、無糖炭酸、ビール・発泡酒類を積極的におすすめするのが良いだろう。
●6月2週(6/8~6/14)の天候予測とMDポイント
広く梅雨入りへ
9日(火)頃~10日(水)頃にかけて、梅雨前線上の低気圧が日本付近を通過する。それ以外は高気圧に覆われる日が多い。
低気圧通過による天気の崩れをもっておそらく、関東甲信以西の各地では梅雨入り発表となる見通しだ。北陸、東北地方ではその後に予想される天候次第だ。この期間に梅雨入りが発表されるかどうかの可能性は、半々といったところだ。
ただ、いずれにしても梅雨前線による雨はまだ長続きせず、週末は晴れ間の見られる時間がある見通しである。
気温は北日本で平年並みとなる。オホーツク海高気圧が張り出す影響で、冷涼な空気が入る日もある。それ以外は平年並みか高めとなりそうだ。
少なくとも関東甲信地方以西では梅雨入りが発表される可能性が高く、来店頻度が減りがちの状況となる。梅雨入り前あるいは、梅雨入りが発表された後でも、梅雨の晴れ間が予想される場合は、レトルト食品や即席食品、米など、まとめ売り、バンドル販売も多用して対応しよう。
ただし、梅雨時にぐずついた天気が続いた場合は、雨でも客足が意外と多い場合もある。
<By 常盤勝美>