Jun2週/梅雨前線北上 Jun3週/梅雨前線本州付近に停滞
●6月2週(6/8~6/14)の天候予測とMDポイント
梅雨前線北上
日本の南海上に停滞していた梅雨前線が西から北上する。週後半は日本列島付近に停滞するようになる。
南西諸島では梅雨末期の集中豪雨の時期だ。週前半は大雨に注意が必要。だが週後半には梅雨前線が北上し、太平洋高気圧の勢力圏内に入る。早ければ週後半頃にも梅雨明け発表の可能性すらある。もし梅雨明けとなれば、平年より2週間近く早いこととなる。
それ以外の地方は晴れる日が多いが、梅雨前線の北上に合わせて西から曇りや天気の日が続くようになる。いよいよ各地で梅雨入り発表へ。
現段階では10日(水)に近畿以西(九州北部・中国・近畿)。11日(木)以降に東北地方まで(東海・関東甲信・北陸・東北南部・東北北部)一気に梅雨入り発表もありうる。
気温は平年より高めだ。とくに週前半は晴れて、日差しの強さが加わるため、うだるような暑さとなるところもありそうだ。
まだ梅雨入りが発表されていない九州北部から東北地方でも、今週いよいよ梅雨入りへ。除湿、除菌、カビ取りなど梅雨対策商品の積極的な売り込みを継続したい。とくに今週は気温・湿度ともに高く蒸し暑い地域が多いため、「食感なめらか」「のど越しスッキリ」をキーワードにした食料品の展開をしていきたい。
一方沖縄では早くも梅雨明けの兆しとなる。レジャー関連商品の伸びはまだお預けかもしれないが、熱中症対策商品やスタミナ補給訴求は強化したい。一般に、梅雨明け直後が最も熱中症患者が多くなりやすいと言われている。
●6月3週(6/15~6/21)の天候予測とMDポイント
梅雨前線本州付近に停滞
梅雨前線が本州付近に停滞する。南西諸島では太平洋高気圧に覆われる。
南西諸島では夏空がつづく。それ以外は曇や雨のぐずついた天気の日が多い。北海道では天気の崩れは小さく、晴れ間の見られる日もある。
気温は西日本中心に平年より高めとなる。ただしオホーツク海高気圧が張り出してくるため、関東以北の太平洋沿岸地域では気温が上がりにくくなる可能性がある。
年によっては梅雨入り当初はまだ雨は続かず晴れる日が多いことがある。実際昨年、西日本では6月中も晴れる日が多く、梅雨入りが記録的に遅れた。だが今年の場合は梅雨入り後早速、ぐずついた天気が続く予想だ。UVケア需要は一旦落ち着くとみられる。
注目は、東北~関東の太平洋側を中心とした地域での気温だ。東部ではとくに気温予想に注目したい。やませ(春から夏に吹く冷たく湿った東よりの風)の影響によっては気温の上がり方が鈍くなることも考えられる。その場合はパンや中華惣菜などの比率が高まる。
梅雨寒による売れ筋の急激な変化に注意したい。
<By 常盤勝美>