Sep3週/日本の南に秋雨前線停滞 Sep4週/引き続き秋雨前線停滞
●9月3週(9/14~9/20)の天候予測とMDポイント
日本の南に秋雨前線停滞
北海道の東と小笠原付近に高気圧が位置し、その間にあたる日本の南には秋雨前線が停滞する。今週は少なくとも西日本方面には台風が接近する可能性は低いが、関東など東日本の太平洋側は20日(日)頃に、南東海上を小規模の熱帯低気圧が通過することが予想される。
南西諸島では太平洋高気圧の勢力圏内に入るためおおむね晴天が続くが、それ以外の地方は曇や雨のすっきりしない天気が続く。ただ、秋雨前線の活動レベルはそれほど活発ではなく、各地で大雨となる可能性は低い。また、前線の位置によっては晴れ間のみられることもありそうだ。
気温は平年より高めの所が多いが、西日本は低めとなる日もある。全般に最高気温が30℃を超える日が徐々に少なくなっていく。
真夏日になる日は徐々に減っていく。MDとしても、夏バテ対策やスタミナ系の訴求は反応が少し鈍くなることが想定される。ただ、まだホットメニューが大きく伸びるほどの気温水準でもない。熱々ではないが、多少ボリュームを感じられるメニューとして、揚げ物や煮物類の提案がこの時期のおすすめとなる。
週末から4連休だが、現時点で予報は非常に難しい。ずっと雨となることはないが、南西諸島以外は晴天が続く感じでもない。状況を見ながら行楽向け商品提案と家ナカ消費向け商品提案と、臨機応変に対応すると良いだろう。
●9月4週(9/21~9/27)の天候予測とMDポイント
引き続き秋雨前線停滞
天気図パターンに大きな変化はない。秋雨前線が引き続き日本の南に停滞しやすい。偏西風蛇行の影響で日本列島には南からの暖気が入りやすい。
南西諸島では晴れ間の見られる日が多いが、それ以外は引き続き、全般に曇や雨のすっきりしない天気が続く。
一般論として、時期的に台風が発生接近しやすい頃なので、念のため注意をしたい。秋雨前線と台風がセットになった場合は広い範囲で大雨のリスクが高まる。
気温は高めとなる。南からの暖かい空気が入りやすく、また目立って強い寒気が南下する兆しもない。
9月26日は過去に何度か大型台風が日本列島に接近し、甚大な被害をもたらしているという、特異日的な日だ。今年もそれに向けて防災用品の提案強化をしていきたい。
例年10月中旬頃までが台風シーズンであり、今の時期が売り込みのピークとなる。
暑さ寒さも彼岸までといわれるが、近年10月に入ってからも気温が30℃前後まで上がることがある。今年もどちらかといえばその可能性は高いほうだ。売場を秋冬物一色に展開したいところだが、まだ続く残暑を想定して、アイスや飲料などの売場もしっかりつくっておきたい。
<By 常盤勝美>