Nov3週/季節外れの暖かさ Nov4週/気温高めが続く
●11月3週(11/16~11/22)の天候予測とMDポイント
季節外れの暖かさ
移動性高気圧に覆われる日が多いが、週後半の19日(木)から20日(金)にかけては日本海を低気圧がやや発達しながら進む。ただ、低気圧が東海上に抜けた後、冬型の気圧配置が強まることはない。
週前半は全般に晴れやすい。週後半は日本海低気圧通過により全国的に天気が崩れ、北日本の日本海側では少し荒れた天気となる。その後、北海道では雪の降りやすい天気となるが、とくにまとまった雪となる感じではない。
気温は全般に平年より大幅に高めとなる。寒気の合間となるのに加え、週後半は全般に南からの暖かい空気が入る。この時期としては少し暑いくらいの陽気となるところもありそうだ。
前週売場を拡大した冬物食材は一旦動きが鈍くなるだろう。薄切り系の肉や葉物野菜、刺身などへの関心が高まりそう。
気温は高めだが、一方で空気の乾燥が進んでいるので、乾燥対策商品のスキンケア用品やのど飴類は売場強化の継続をしたい。
例年勤労感謝の日を含む週は冬物コートなどの耐久財が1年で最も売れる時期だ。しかし今年は例年より売上げのピークが低くなりそうである。
●11月4週(11/23~11/29)の天候予測とMDポイント
気温高めが続く
引き続き、日本付近は移動性高気圧に覆われる日が多い。
週後半頃にまた日本付近を低気圧が通過する見込みだが、今回は南岸低気圧(日本のすぐ南海上を低気圧が通過)となりそうだ。
引き続き、週1回(後半頃)全国的に天気が崩れるサイクルとなる。北日本の日本海側ではほかの地方に比べてしぐれの天気となる日が多い予想だが、まとまった雪は考えにくい。
気温は引き続き平年より高めとなりそうだ。ただ今回の低気圧は、日本のすぐ南を進む可能性が高く北風が吹きやすくなるため、週後半は平年並み程度におさまる見通しだ。ただし、朝晩の冷え込みは引き続き弱い状況が続く。
前週ほどの暖かさは感じない可能性が高い。鍋物への関心が向かないという気象条件ではないが、やはり引き続き反応は鈍いだろう。とは言え、関東以西の太平洋側でも朝晩の気温が10℃以下に下がるのが普通になるこれからは、おでんや野菜スープ、煮物あたりがちょうど良い温度帯と考えられる。
<By 常盤勝美>