Jan3週/天候の変わり目 4週/引き続き気温高め
●1月3週(1/11~1/17)の天候予測とMDポイント
天候の変わり目
<概況>
12日(火)は南岸低気圧が通過するが、あまり発達しないまま日本の東に抜ける。その後冬型の気圧配置となるが、上空の寒気が抜け、冬型が特に強まることはない。
東日本~西日本では週後半、緩やかに高気圧に覆われる。天候の変わり目。
<天候解説>
12日(火)は関東など太平洋側でも広く雪の可能性があるが特に量が多くなることはなく、交通機関等への影響は比較的軽微とみられる。
その後は北日本中心に冬型の気圧配置が続くため日本海側で雪や雨が降りやすいが、大雪になる可能性は低い。また気温が上がる北陸では雪でなく、雨の日が多そう。
冬型の緩みに合わせて南西諸島では晴れ間の見られる日が多くなる。
気温は週初めは低め。12日(火)はかなり下がるが、その後は急速に上昇する。週後半は広い範囲で穏やかな陽気となる。
この時、最大級に注意しなければならないのは「なだれ」や「屋根などからの落雪」。ここ最近、急激に積もった雪が一気に滑って落ちる恐れが高まる。穏やかな陽気はありがたいが、非常に危険な状況である。
<ウェザーMDのポイント>
12日(火)の太平洋側の地方での降雪は、ほとんどの地方でそれほど大雪にならない予想のため、鉄道や飛行機などの交通機関のダイヤの乱れはあまり心配しなくても良いだろう。
その後、昨年12月中旬以降から続く、低温となりやすい状況は一旦解消する可能性がある。場合によっては今冬の厳しい寒さはこれで終わりとなる可能性すらある。
特に週後半はこれまでの寒さからの反動もあり、体感的にはかなり穏やかな陽気となる。春物商品の展開等をそろそろ意識し始めたいところ。
精肉売場では、しゃぶしゃぶ用、すき焼き用の肉から、焼肉用、ステーキ用の肉へ提案の中心をシフトするのもおすすめ。
●1月4週(1/18~1/24)の天候予測とMDポイント
引き続き気温高め
<概況>
北日本では冬型の気圧配置となる日が多いが、東日本~西日本では緩やかに高気圧に覆われる。今のところ、日本付近を低気圧が通過する予想はないが、週後半は多少流動的。
<天候解説>
東北以北の日本海側では雪の降りやすい天気が続くが、降り方がそれほど強くない。北陸は引き続き、雨主体。それ以外の地方は晴れやすい天気の日が多い。
気温は平年並みか高め。年末から1月上旬にかけての寒さから比べれば、かなり穏やかな陽気となる。
<ウェザーMDのポイント>
20日(水)は二十四節気の大寒。1年の中で最も寒い時期だが、今年の場合はこの期間、特に強い寒気の南下は予想されておらず、日中は幾分過ごしやすい陽気の日が多そう。
鍋つゆを展開するとしても、コテコテの味噌仕立ての鍋物料理やキムチ鍋などよりは、あっさりヘルシータイプの鍋物料理のほうが好まれそう。
寒さピークの時期ということで、湯たんぽなどの寒さ対策商品はそろそろ在庫圧縮へ。また携帯カイロなどもフェース数を徐々に縮めて、花粉症対策商品などにシフトの頃。
<By 常盤勝美>