Jan4週/気温上下の波が大きい 5週/気温高めの日が多い
●1月4週(1/18~1/24)の天候予測とMDポイント
気温上下の波が大きい
<概況>
週初めの18日(月)に寒気を伴った低気圧が日本海を通過した後、日本付近は一時、冬型が強まる。北日本では週後半にかけても冬型が続くが、東日本から西日本ではすぐ冬型が緩み、高気圧に覆われるようになる。
週末は日本の南を低気圧が通過する。
<天候解説>
週前半は冬型の天気分布。特に18日(月)~19日(火)は上空の強い寒気の影響もあり、北日本の日本海側中心に雪風強まり、荒れた天気となる。
週末は天気分布が逆転する。北日本の日本海側では久しぶりに晴れ間が多くなるが、太平洋側の地方では西から天気が崩れる。降水量もやや多めとなりそう。低気圧の通過コースは大雪パターンだが、上空には寒気ではなく暖気が入るため、状況に大きな変化がない限り、雨の可能性が高い。
気温は週初めは全国的に低め。週半ばから週後半は高めで比較的穏やかな陽気となる。週末は南岸低気圧のため、低めのところが多そう。
<ウェザーMDのポイント>
前週あたりから日々の気温上下の波が大きくなり、陽気の寒暖差がだいぶ激しくなっている。顧客の食ニーズも陽気に大きく左右されるので、今週は売れ筋の変化が多くなる可能性がある。可能な範囲で陽気に合わせてこまめに売場および売り込むべき商品を対応していただくと良いだろう。
週前半は厳しい寒さなので、鍋物食材の動きが良さそう。週後半は幾分穏やかな陽気なので、鍋物から一旦離れ、中華や揚げ物などが好まれやすくなる。
週末の天気にも注目。現時点で関東の雪の可能性は低くなっているが、今後、状況が変わって雪の可能性が出てきた場合、直前の22日(金)~23日(土)は駆け込み需要が考えられる。食料品部門では、ホット飲料、精肉類などが特に欠品注意アイテム。今後の予報に注目いただきたい。
●1月5週(1/25~1/31)の天候予測とMDポイント
気温高めの日が多い
<概況>
北日本を含め、徐々に冬型の気圧配置が長続きしなくなる。日本付近は週半ば頃と週末頃に低気圧が通過するか。
気温は全般に平年より高めの日が多いが、天気が崩れる日は低め。陽気の寒暖差が激しい状態も続く。
<天候解説>
全般に天気は周期的に変化する可能性が高い。晴れれば気温が平年を上回るが、天気が崩れれば通過する低気圧のコース次第だが平年を下回る可能性が高い。トータルでは平年並みか高めのところが多い。
<ウェザーMDのポイント>
1年で最も寒い時期。ただ、この期間は引き続き気温上下の波が大きい予想。いずれにしても鍋物食材など典型的な冬物季節商品は需要が徐々に減少していくので、寒さの厳しいタイミングを見計らって売り込みを強化し、少しずつバックヤードの在庫量を減らしていく頃。
1月25日(月)発表の3か月予報で、この先、気温高めの時期が多い内容であればなおさら冬物在庫の圧縮速度をやや早めたい。ただ例年、一般に3~4月まで寒の戻りの時期があるので、その時の欠品には注意が必要。
<By 常盤勝美>