Apr2週/気温水準、ようやく落ち着く 3週/週前半はすっきりしない天気が続く
●4月2週(4/5~4/11)の天候予測とMDポイント
気温水準、ようやく落ち着く
<概況>
週前半、北日本を中心とした弱い冬型の気圧配置となる。週後半には日本列島を移動性高気圧が広く覆う。週末はまた西から低気圧、前線が接近する。
週後半、久しぶりに日本上空にやや強めの寒気が南下するため、気温が下がる。
<天候解説>
北陸以北の日本海側で週後半、冬型の天気分布となるため、雨や雪が降る。それ以外の各地は週末にかけておおむね晴天が続く。南西諸島でのぐずついた天気も解消。ただ、11日(日)はまた西から天気が下り坂。
気温は平年並みかやや高めの日が多いが、前週までに比べると高温の水準が一段落するため、気温の割には感じる暖かさは弱い。週後半は上空寒気の影響で久しぶりに平年を下回り、朝晩を中心に少し冷えるところがありそう。
<ウェザーMDのポイント>
先週までの季節外れの暖かさが一段落する。涼味、アイス、コールド飲料、焼肉用肉などスタミナ系食材などの需要も落ち着きそう。むしろ中華や洋食、パスタなどの多国籍料理メニューに支持が分散されやすい温度環境。
週後半は地域によっては朝晩少し冷えることもあるのでスープ類、茶葉、インスタントコーヒーなどの展開も多少意識したい。
●4月3週(4/12~4/18)の天候予測とMDポイント
週前半はすっきりしない天気が続く
<概況>
週前半、日本付近に低気圧前線が停滞する可能性がある。
週後半は移動性高気圧に覆われる可能性が高いが、前線が停滞する期間が長引く可能性もある。
<天候解説>
南西諸島は晴れ間の見られる日が多いが、それ以外は週前半、天気くずつく日が多そう。週後半は天気が周期的に変化するようになる見通しだが、雲の多い状態が続く可能性もある。
気温は引き続き平年並みかやや高めだが、極端な高温にはならない。
<ウェザーMDのポイント>
2~3月と、季節を先取りする陽気が続いていた中で、ここに来て季節進行が停滞する感覚が強くなる。そのため、夕食メニューの売れ筋が絞りにくい状況となることが予想される。売場の季節感が弱くなると、お客さまにとっては退屈な売場と映る可能性が懸念される。お客さまが魅力的に感じるような企画が展開できると良いだろう。
例年ならその年初の夏日(最高気温25℃以上)を記録する時期だが、今年はすでに3月下旬から最高気温が20℃を超える日が頻繁に出現しているため、急激な夏物季節商品に対する需要の集中はあまり期待できないかもしれない。
<By 常盤勝美>