Jun3週/オホーツク海高気圧が勢力拡大 4週/梅雨前線が天気図の主役に
●6月3週(6/14~6/20)の天候予測とMDポイント
オホーツク海高気圧が勢力拡大
<概況>
梅雨前線の位置は前週に比べると少し北上し、西日本方面では幾分陸地に近いところに停滞する。ただ、オホーツク海高気圧が勢力を拡大し、北日本から東日本にかけてを覆うため、東日本方面では陸地からだいぶ離れたところに停滞する。
週末になると、中国大陸に中心をもつ低気圧から派生した寒冷前線が日本列島を通過する。
<天候解説>
沖縄地方では梅雨前線に近く、曇や雨のぐずついた天気が続く。そろそろ梅雨末期の集中豪雨が頻発する時期なので、この期間も大雨に警戒を。
それ以外の地方は梅雨前線のちょっとした上下の動きによって雨の降る日があるかもしれないが、基本的には大きな天気の崩れはなく、北陸以北の地方を中心に晴れ間の見られる日も多い。週末は全般に天気が下り坂となる。
気温は、日差しの出る日が多い予想のため、平年並みかやや高め。ただし前週の後半に北日本に記録的高温をもらたした上空の暖かい空気は日本の東に抜けたため、全般に暑さの程度はおさまる。
<ウェザーMDのポイント>
今週は梅雨前線の位置の予想が難しく、天気予報の精度が低迷してしまうことを前提として日々の発注、仕入れおよび売場づくりを行ってほしい。
梅雨前線が少しでも南にずれれば、関東含め晴れ間の見られる日がもう少し多くなる可能性がある。晴れれば日差しの分だけ気温が上昇し、少し暑い陽気を感じるので、涼味、無糖炭酸など、のど越しすっきり系の飲料や食品の展開がおすすめ。
ただし週末以降は梅雨前線の影響をより受けやすくなる可能性が高いため、週末の売場は翌週の天候を意識し、今週(平日)とは少し変えた内容にするのが得策。
●6月4週(6/21~6/27)の天候予測とMDポイント
梅雨前線が天気図の主役に
<概況>
寒冷前線に押されるような形でオホーツク海高気圧の勢力が幾分北に後退し、梅雨前線の位置がこの時期本来の日本の南海上となる。
<天候解説>
北海道では天気が周期的に変化するが、それ以外の地方は梅雨前線の影響を受けて曇や雨のすっきりしない天気が続く。本来、沖縄地方ではそろそろ梅雨明けの頃だが、現時点では梅雨明けを示す明確な兆候は見られず、平年より少し遅れる可能性がある。
気温は全般に平年並み。ただ関東以北の太平洋側では北東気流の影響で最高気温が平年より低めの日が多くなる。やや梅雨寒傾向。
<ウェザーMDのポイント>
梅雨前線の影響をより受けやすくなるため、日差しが減り、気温の上がり方が鈍いところが多そう。特に関東以北の太平洋側ではやませの影響を受けて、梅雨寒傾向となる可能性もある。もし最高気温が25℃に届かない予想であれば、中華惣菜やパン類が大きく販売数を伸ばすことがあるので欠品に注意した発注を心がけたい。
西日本では本格的に大雨が頻発するシーズンに突入する頃。防災グッズや災害復旧用商品の在庫確認および物流状況のこまめなチェックを。
<By 常盤勝美>