Feb2週/週の前半、南岸低気圧通過か Feb3週/北日本、一時強い寒気が入る
●2月2週(2/7~2/13)の天候予測とMDポイント
10日に南岸低気圧通過、東京で雪か
<概況>
週初め、強い冬型の気圧配置がようやく緩み始める。
その中、10日(木)頃に日本の南を低気圧が通過する。
また週末も日本列島付近を低気圧が通過する。
<天候解説>
日本海側の各地での大雪もようやく峠を越える。雪の範囲は東北~北陸の日本海側に狭まり、また週半ば以降は晴れ間も見られるようになる。北海道ではこの時期としては珍しく、向こう1週間、まとまった雪の可能性は低い。
一方、雪で気をつけなければならないのは10日(木)の東日本太平洋側。予想される南岸低気圧のコースが、大雪となりやすい典型的なパターンのため、現時点での予想がピッタリ適中すれば、東京都心などでも前回(1月6日)を上回る積雪の可能性がある。内陸部などでは20cm前後の積雪となっても不思議ではない状況。今後の情報に注目を。
週末も日本の南を低気圧が通過するがこちらはまだ不確定要素が多い。10日の低気圧に比べて陸地に近い所を低気圧が通るため、雪ではなく雨のところのほうが多いのではないかと予想する。低気圧のコースがもっと北にシフトすれば、南寄りの風が入ることも考えられる。こちらも念のため今後の情報に注目してほしい。
気温は全般に低めが続く。新たに強烈な寒気が南下する兆しはないが、まだ上空には中規模程度の寒気が残る。特に東日本では10日、平年を7~8℃程度下回る可能性があるので、低めとなる確率が特に高い。
<ウェザーMDのポイント>
北日本の日本海側での雪は一段落したが、例年に比べてかなり積雪の量が多くなっているところもあり、引き続き交通への支障、屋根などからの落雪被害、なだれなどに注意されたい。
一番のポイントは10日(木)の関東。雪の可能性が極めて高く、また低気圧が発達するためまとまった量となることが考えられる。関東の雪の予報は難しく結果的に大した量降らなかったり、雪でなく雨になったりということになる可能性は否定できない。しかし少なくとも気象庁やマスコミ報道等では大雪の可能性を強く呼びかけると思われるので、消費者の準備行動は予報の適中・不適中に関わらず活発になると考えられる。
前日、前々日は、精肉類、ホット飲料、備蓄用食材などの売り込みを。ドラッグストア、ホームセンターなどでは塩化カルシウム、スコップ、長靴、ホース、軍手、ほうき、ソリなども。
また鉄道が計画運休になったり、当日運休になる可能性も高い。11日(金)朝は店舗前の道路の除雪のために、場合によっては通常より早くから勤務を開始することも視野に入れておくべき。そのために場合によっては宿直用に店舗周辺の宿泊施設を押さえておくというのも一案。
●2月3週(2/14~2/20)の天候予測とMDポイント
北日本に一時強い寒気が入る
<概況>
13日(日)の低気圧が日本の東海上に抜けた後、日本付近はまた冬型の気圧配置となる。上空に強い寒気が南下するが、偏西風の向きの影響で今回の寒気はあまり南のほうまで影響を与えず、北日本が中心。
週後半以降は天気図パターンの変化が徐々に早くなる。
<天候解説>
週前半は冬型の天気分布。日本海側で雪や雨、太平洋側で晴天。強い寒気が入る北日本では雪の降り方が強まる可能性がある。週後半は全般に晴れ間が多くなるが、天気の変化は早く、週末には天気の崩れる可能性がある。
気温は北日本で平年よりやや低め。それ以外は週前半やや低いが週後半やや高く、トータルではおおむね平年並み。
<ウェザーMDのポイント>
まだこの期間は気温低めと予想されているところがあるが、翌週に向けて気温は上向き。翌週はだいぶ暖かくなる可能性もあり、そろそろ本格的に春向けの売場にシフトするには好適なタイミング。
鍋つゆの売場は徐々にめんつゆにシフト、中華やパン関連の売場を徐々に広げるなど、週末に向けて対応を。
また場合によっては春一番が吹きやすい時期にも差し掛かる。春一番が吹く可能性があるかどうかも天気予報の中で情報としてキャッチしておきたい。
<By 常盤勝美>