7月2週/台風4号と戻り梅雨 7月3週/夏空戻る予想
●7月2週(7/4~7/10)の天候予測とMDポイント
台風4号と戻り梅雨
<概況>
太平洋高気圧が一時的に勢力を後退させる。天気図上に梅雨前線は描かれていないが、日本付近は梅雨前線に相当する雨雲の通り道となる。その上を台風4号が進む。
台風4号は九州に上陸した後、日本列島を横断する公算が大きくなっている。台風は日本列島を進んでいるうちに低気圧に変わる見通しだが、低気圧やそれに伴う雨雲の、その後の動きは不透明。
<天候解説>
南西諸島では晴れまたは曇の天気が続く。九州~関東の各地では週後半にかけてぐずついた天気。特に台風の通過が予想される5日(火)~6日(水)にかけては、かなりの大雨となるおそれがある。
週末は天気が回復する傾向。
東北~北海道では雲が多めながら時折、晴れ間が見られる天気。ただ東北南部は台風から変わった低気圧の影響で、週後半は変わりやすい天気となる。
気温は平年より高めの所が多いが、前週の猛烈な暑さから比べれば、気温水準は平均的に5℃前後、低くなる。まとまった雨の予想される週半ばは、気温が平年を下回るところもあるだろう。
<ウェザーMDのポイント>
東日本~西日本を中心に曇や雨の日が多く、前週の猛烈な暑さは一段落する。落ち着いた暑さではあるが、湿度は相変わらず高いため、不快な陽気は続く。引き続き爽快さ、さっぱりとした食感のものを好む。
週前半は台風が日本列島を横断するおそれ。人々の防災意識は高まるので、飲料水、保存食、電池などをはじめとした防災グッズの展開を忘れずに。
●7月3週(7/11~7/17)の天候予測とMDポイント
夏空戻る予想
<概況>
太平洋高気圧が勢力を大幅に盛り返すというほどではないが、この期間は全般に高気圧の影響下に入るところが多い。
<天候解説>
北海道では風回りが悪く、変わりやすい天気となる可能性がある。それ以外は基本的に、晴れまたは曇の天気。
気温は平年並みか高めだが、6月末のような猛烈な暑さは考えにくい。
<ウェザーMDのポイント>
再び晴れ間の見られる日が多くなる予想。例年であればそろそろ梅雨明けの兆しが見られる頃であり、改めて熱中症対策商品やUVケア用品の売り込みを強化したい。
また、すでに本格的な夏の暑さがスタートしてから半月以上経ち、例年より早めに夏バテが出始める懸念。スタミナ訴求を継続的に。
一方、7月は気温条件的に、季節が進む感覚があまりない可能性。同じような気温、同じような食ニーズに対応して、同じような売場が続くことが考えられる。お客さまは売場を見て退屈さを感じる懸念があるため、飽きさせない・退屈させない売場企画を考えたいところ。
<By 常盤勝美>