6月3週/週後半ようやく梅雨入り発表へ 6月4週/梅雨空が続く
●6月3週(6/17~6/23)の天候予測とMDポイント
週後半ようやく梅雨入り発表へ
<概況>
引き続き、日本の南海上に梅雨前線が停滞するが、19日(水)~20日(木)はやや南下傾向。18日(火)は前線上を低気圧が通過する。
<天候解説>
南西諸島では梅雨空が続くが、20日(木)頃から太平洋高気圧の勢力圏内に入って晴れ間が多くなる。梅雨明け発表となるかどうか、注目したい。
それ以外の地方は19日(水)~20日(木)にかけて晴れ間が見られるところが多いが、それ以外の日は曇や雨のぐずついた天気となる。梅雨入り発表が遅れているが、ようやく今週は九州北部から東北まで一気に梅雨入り発表に至る可能性があり、こちらも注目だ。
気温は、18日(火)低めのところがあるが、それ以外は平年並みか高め。特に晴れ間の見られる週半ばは、東日本~北日本を中心にかなり高めとなる可能性がある。
<ウェザーMDのポイント>
通常、梅雨入り直後10日間前後はまだ晴れ間も比較的多く、よく“空梅雨傾向”と表現されることもあるような天候のことが多い。今年はその部分をすっ飛ばし、いきなり梅雨本番の、曇や雨の天気が続きやすい状況となる可能性が高い。
改めて梅雨対策商品の、除湿乾燥剤、除菌消臭剤、カビ取り剤などの需要が大きく高まることが考えられるため、梅雨入り後最初の土日となると考えられる今週末は、梅雨関連商品の売り込みをしっかりと行いたい。
ちなみに、関東甲信地方で梅雨入りが最も遅かったのは、1967年と2007年の6月22日。梅雨入りが遅ければ梅雨明けも遅れる可能性を考えたいところだが、夏は高温が予想されていることから、梅雨明けが早まることも十分考えられる。梅雨商戦は短期決戦となりそう。
●6月4週(6/24~6/30)の天候予測とMDポイント
ようやく梅雨空が続く
<概況>
梅雨前線が本州付近に停滞する。
<天候解説>
沖縄地方では夏空が広がる日が多い。北海道では天気が周期的に変化する。それ以外の地域は梅雨前線の影響で曇や雨の日が多く、大雨に発展するおそれもある。
気温は平年より高め。日差しが少ないため、日中の気温はそれほど上がらないかもしれないが、最低気温が下がらず少し寝苦しく感じる日も多そう。
<ウェザーMDのポイント>
梅雨前線が本州付近に停滞するということは大雨のリスクが高く、外出が億劫となるほどの大雨となる可能性もある。おのずと、お店への来店頻度が減っていく。雨による慢性的な客足の伸び悩みは懸念しつつも、雨の降り方が弱い日を狙って、まとめ買い訴求するような売場提案がおすすめ。
この時期から7月前半頃にかけての雨の降り方によって、今夏、水不足となる可能性を検討しておきたい。雨が引き続き少なければ水不足になる懸念は増大する。まとまった雨に頻繁に見舞われれば、水不足リスクはだいぶ減る。対策が変わってくる。
<By 常盤勝美>