6月4週/梅雨前線が本州付近に停滞 7月1週/日本海側で梅雨前線の活動活発化
●6月4週(6/24~6/30)の天候予測とMDポイント
梅雨前線が本州付近に停滞
<概況>
梅雨前線が引き続き本州付近に停滞するが、この期間、前線の活動が活発になることはあまりなく、東日本付近では梅雨前線が消滅する時期が多い。南西諸島は太平洋高気圧に覆われる。
<天候解説>
南西諸島ではおおむね夏空。また北海道も週の初めは低気圧の通過により雨が降るが、その後は曇または晴の天気が続く。
それ以外の地方は、日本海側の各地で雨の降りやすい天気の日が多い。太平洋側の各地は梅雨前線に伴う雨雲の南端となるため、雨が降り続く感じではなく、時折薄日も差すような天気が続く。
気温は西日本で平年並みかやや低めのところもあるが、全般的には平年並みかやや高め。特に東北地方では暖気の影響もあり、平年より大幅に高い状態が続く。
<ウェザーMDのポイント>
南西諸島では、暑さ対策、夏バテ対策の展開を継続。それ以外の地域でも、北海道北部など一部を除いて南からの暖かく湿った空気が入りやすい状況が続き、気温湿度ともに高め。
梅雨寒となる可能性は低く、中華やパンなどは売上げが伸び悩む状況が予想される。引き続き、アイス、飲料、涼味など、冷たさや爽快さを感じられるものを主体的に提案しよう。
太平洋側の地方では、意外と雨の降る日が少ない予想のため、来店客の落ち込みは限定的となることを想定した発注姿勢を。
●7月1週(7/1~7/7)の天候予測とMDポイント
日本海側中心に梅雨前線の活動が活発化
<概況>
梅雨前線が本州の日本海沿岸部付近に停滞する。
<天候解説>
南西諸島では引き続き夏空。今のところ、台風等の接近の可能性も低い。九州から東北は梅雨空。特に日本海側の地方中心に雨が降りやすく、長雨や記録的大雨に発展する可能性があるので、今後の情報に注意。
太平洋側の地方の天気の読みがやや難しい。梅雨空が続く可能性が高いが、前線の雨雲の南端の状況が続くため、意外と晴れる日が見られることも考えられる。
気温は全般的に平年より高めでかなり高めのところもある。東北などを中心に季節外れの厳しい暑さに注意。
<ウェザーMDのポイント>
西日本だけでなく、北日本の日本海側や東日本でも梅雨末期の大雨に見舞われやすい時期に突入する。防災用品、家屋修繕用品、清掃用品などの積極的な売り込みがおすすめ。
ただし、関東~近畿の太平洋側では、梅雨前線や雨雲の動きによっては、引き続き雨があまり降らない状況になる懸念も考えられる。
雨の少ない状態のまま梅雨明けが迫ってくれば、夏場の水不足を心配しなければならない。雨の状況、主要なダムの貯水率の状況なども、こまめにチェックし、場合によっては飲料水の在庫を早い時期から多めに確保しておく、という選択肢も検討すべき。
<By 常盤勝美>