2月5週・3月1週/一気に春本番の陽気へ 3月2週/週後半はまた寒の戻りの可能性
●2月5週/3月1週(2/24~3/2)の天候予測とMDポイント
一気に春本番の陽気へ
<概況>
ほぼ1週間続いた冬型の気圧配置がようやく緩む。週半ば~後半は断続的に日本の北を低気圧が進み、南高北低の春夏型の天気図パターンとなる。週末は中国大陸から西日本方面に前線がのびてくる。
<天候解説>
日本海側の雪や雨も週前半にはおさまり、週後半は全般に晴れ間の見られるところが多い。週末は日本海側の地方から天気が下り坂。
気温は週初め低めだが、その後は全般に南風が吹くこともあり、かなり高め。一気に春本番の陽気となる。
<ウェザーMDのポイント>
前週ほぼ丸々1週間続いた強い寒の戻りもようやくおさまり、週半ば以降は一気に季節が進む。鍋物食材への興味が大きく減退し、野菜を使った中華など季節の端境期に強いメニューが好まれやすくなる。売場を大きく変えるチャンス。
また週後半からの穏やかな陽気に合わせて、スギ花粉の飛散規模が大きく拡大する可能性が極めて高い。免疫力を高める商品や目薬、鼻炎用薬など対策商品の売り込みの一層の強化を。
半面、使い捨てカイロやしもやけ用薬などは登場出番が大きく減ると見込まれるため、そろそろ売場縮小のタイミング。
●3月2週(3/3~3/9)の天候予測とMDポイント
週後半はまた寒の戻りの可能性
<概況>
週前半は日本付近に前線が停滞する。週半ばに日本付近を気圧の谷が通過した後、週後半はまた冬型の気圧配置となる可能性がある。
<天候解説>
週前半は前線の影響で全国的にすっきりしない天気。週後半はまた冬型の天気分布で、日本海側では雪や雨、太平洋側ではおおむね晴天となる。
気温は週前半高めだが、週後半はまた寒気が南下する影響で平年並みか低めのところもある。
<ウェザーMDのポイント>
時期によって気温上下の波が大きく陽気の寒暖差が激しいため、可能な限り臨機応変な売場対応で消費者ニーズの変化に合わせていきたい。
週後半はまた寒の戻りの可能性があるが、かなり暖かい陽気を直前に経験しているし、また寒の戻りの期間もそれほど長くならない可能性があるため、冬物メニューへの興味の戻りは限定的と考えられる。比較的短期間ですぐさまからだを温めることができるホット飲料やインスタントスープ、レトルトおでんなどがこの時期の寒の戻り対策商品としておすすめ。
<By 常盤勝美>