Oct.4週/冷え込みは一時的 5週/前週と同じようなサイクル
【10月第4週(10/17~10/23)のお天気予測と販促ポイント】
現在、日本列島上空には寒気が流れ込み始めている。
この期間、北日本、西日本では、
寒気の影響で冷え込みが一時的に強まる。
東日本の冷え込みは限定的。
ただし今回の寒気は日本上空に
長くとどまるものではなく、
すぐさま寒さは緩む。
週前半から半ばにかけては、
一時的に練揚物を中心とした鍋物食材が好まれるが、
また冷え込みが弱くなると、
鍋物食材への関心が薄まる。
鍋物への関心が高まる気温は、
時期によっても多少異なる。
平年気温との差も影響してくるからだ。
この時期の平年最低気温は、
東京・大阪・福岡で15℃くらい、
札幌では7℃、仙台では11℃くらい。
この気温を下回らないと、
中々鍋物食材(冬物)への反応が鈍い。
冷え込みの弱いときは、揚物や中華惣菜などの提案を。
鍋つゆやカップスープの素は、ショーイングの位置づけで。
菓子類や、チョコ・デニッシュ系のパン類も
この時期の味覚に合う。
【10月第5週(10/24~10/30)のお天気予測とMDポイント】
日本列島周辺の天気の変化サイクルが
ちょうど1週間程度である。
7日サイクルの規模を、
専門用語で「総観規模」という。
テレビや新聞等でみられる天気図は
この総観規模の天候の流れが
1枚絵で見られるように作られている。
この時期の天気は1週間サイクルで変化するのが、通常。
毎週、同じようなタイミングで天気が崩れることが多い。
つまり金曜から土曜にかけて、再び雨の可能性。
ただし、それ以外の曜日はおおむね晴天が期待できる。
北海道だけは亜寒帯気候で、
北極方面からの寒気の影響をより強く受けやすいため、
天気の崩れるサイクルが短い。
現時点ではこの期間も特に強い寒気の南下は予想されておらず、
幾分穏やかな日が多い見込み。
朝晩の冷え込みも限定的か。
ただこの時期、北海道道北~道央にかけての地域では
平地でも初雪を迎える時期なので、
その程度の寒気は当然のようにやってくる可能性がある。
また、昨年は10月26日に強い寒気の影響で、
東京・大阪で木枯らし1号を観測した。
今年も突発的に強い寒気が南下する可能性は否定できない。
(サイクル的には月末から11月初旬の可能性が高い)
本格的な寒さ到来の直前。
準備に専念する1週間。
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気象庁は今月11日、
この秋~冬にかけてラニーニャ現象発生の可能性を示唆した。
ラニーニャ現象は、季節の気温変化のメリハリが
強まりやすい統計的な傾向がある。
冬に関していえば、寒冬になりやすい。
この発表で、今冬は寒冬となる可能性がやや高まったが、
今回のラニーニャ現象、今のところの予想では
最大で3~4カ月程度で終息する見込みで、
規模はそれほど大きくないため、
どれだけ日本付近の天候に影響を与えるかは未知数。
あまり楽観視はできないとみるが。
<By 常盤勝美>