Aug.5週・Sep.1週 /前半台風10号、週末天気の崩れ Sep.2週/残暑厳しくなる
【8月5週/9月1週(8/29~9/4)の天候予測とMDポイント】
前半台風10号、週末天気の崩れ
29日(月)は、上空寒気と台風の外側を回る風の境目にあたる
四国・中国~近畿地方で集中豪雨に注意。
30日(火)は台風10号の直接的な影響で
関東~東北地方で荒れた天気。
特に台風が上陸する可能性が高い東北地方では
大きな災害に発展するおそれもあるため厳重に警戒を。
台風通過後、東日本から北日本では晴れ間が戻るが、
その後は西日本が雨雲の通り道エリアとなるため、
変わりやすい天気が続く。
沖縄方面では台風あるいは熱帯低気圧が発生して
西日本の天気に影響を及ぼす可能性がある。
気温は週前半平年並みかやや低め。
週半ば以降は高めで暑さ厳しくなるが
週末は西日本で日差しが減るため
またやや低めとなる可能性がある。
少なくとも、これまでのように残暑一辺倒ではなく、
時期によって気温動向に多少の波がありそう。
台風は上陸時の中心気圧が960hPa前後と予想される。
上陸時の中心気圧としては低いほうなので、
直撃を受ける東北地方を中心に甚大な被害発生に注意。
影響は雨、風、高潮など多岐にわたるおそれがある。
東日本大震災によって地盤が少し下がってしまった地域などは
高潮による冠水・浸水被害にも厳重警戒を。
台風接近上陸時は清掃用品、家屋修繕品、
保存食などの売り逃しがないよう、
お店の入り口付近で積極的に陳列したい。
一方、西日本では週前半、
一時的に朝晩の寝苦しさから解放され、
湿度も低く爽やかな陽気となる。
おでんやキノコ類など秋の味覚、
セーター、ニットなど秋冬衣料の展開チャンス。
まだ売場を秋冬用にガラリと替えるほどではないが、
褐色系の色合いを多用し、
秋到来間近を印象付ける売場に仕立て上げたい。
週後半はまた西日本で台風接近に注意。
これからしばらくの間は防災グッズについては
常に売場を設けておいたほうが良い。
【9月2週(9/5~9/11)の天候予測とMDポイント】
残暑厳しくなる
日本付近において、西半分が雨雲の通り道になった状態。
そして日本列島の東半分が高気圧に覆われた状態が続く。
西日本では変わりやすい天気。
東日本は不確定要素が多いものの、晴れ間の見られる日が多い。
全国的に残暑傾向だが、高温の性質は地域で異なる。
西日本は湿った南風による朝晩の寝苦しさによる高温、
東日本は日中の日差しの強さによる高温となる。
引き続き、全般に残暑を想定したMDがおすすめ。
ただ朝晩熱帯夜になることは少なくなり、
着実に季節が進んでいる。
そのことをお客さまも肌身で実感しているため、
それとの違和感だけは避けたい。
秋を迎えつつも気温が高いときの基本路線は
あまり惣菜のギトギト感を出さないこと。
そろそろフライの売上が伸びてくる時期だが、
しそや大根おろし、ポン酢などで食べる提案をしたい。
引き続き、冷たくて甘い物も強化。
チョコレートアイスやカットフルーツ、炭酸飲料、果汁飲料など。
あまり生クリームを多用しない洋生菓子に
力を入れてみてはどうだろうか。
<By 常盤勝美>