May5週~Jun1週/台風2号の影響 Jun2週/体感的な暑さ
5月中旬、本来「梅雨の走り」といわれるような、
すっきりしない天気が続きやすい期間が後ろ倒しとなり、
先週~今週初めがその期間に該当すると解析できる。
台風の北上によって、
梅雨前線が日本列島に近い位置に停滞し続けたことから、
梅雨の走りが例年に比べて長い。
今週はこの後、一旦梅雨前線が南下し、
本来であれば梅雨入り直前の晴天率の高い時期にあたるのだが、
次に予想される本格的な梅雨前線の
北上との間隔が狭くなってしまったため、
気象庁は早めに梅雨入りを発表したと見られる。
今年は震災の影響で、地盤が緩みやすい地方また、
地盤沈下の影響で浸水被害を受けやすい地方の面積が
例年に比べて格段に多いため、
国民に対して防災意識を早い時期から高めるよう、
気象庁からの注意喚起の配慮もあったのだと考えられる。
【5月第5~6月第1週(5/30~6/5)のお天気予測と販促ポイント】
先週九州南部、四国、中国、近畿、東海、関東甲信地方で
梅雨入りが発表されたが、
まだ本格的に梅雨前線が
日本の南岸付近に停滞するわけではなく、
晴れ間の見られる日もある。
北海道は晴天の日が多い。
ただし、台風2号の通過によって、間接的に、
オホーツク海高気圧に刺激を与えたため、
オホーツク海高気圧の勢力が強まり、
北日本中心に、冷涼は空気に覆われる。
北日本~東日本は気温が平年より低め。
西日本はほぼ平年並みかやや高めでこの時期らしい暑さとなる。
梅雨入りということで、湿度が高まっている。
今までカラリとした暑さの際はそれほど売上を
大きく伸ばしきれなかったビールなどのアルコール類、
うなぎ等のスタミナ系食材も、
西日本ではそろそろ店頭アピールが有効。
反面、東日本・北日本では比較的冷涼であるため、
パンや中華総菜、パスタ類等、季節に逆行した
陽気の際に好まれるメニュー中心が喜ばれる。
もちろん、傘・長靴・レインウェア・除湿剤・除菌消臭剤なども
一層関心が高まるので、売り場を広げて。
【6月第2週(6/6~6/12)のお天気予測とMDポイント】
6月第1週の後半から第2週にかけては、
北日本~東日本でも気温は平年並みに戻る。
前週に比べて気温が上向くため、気温以上の暑さを感じて、
夏物は比較的順調な売上が予想される。
一般に、梅雨入りが発表されても、
当初はまだ梅雨前線の位置が陸地からやや離れているため、
晴れ間の見られる日が多く、日差しの暑さもある。
この期間は西日本だけでなく、
全般に夏物・盛夏物が好調となりそう。
小生は、梅雨入り当初の晴れ間の多い時期を
「梅雨の第一ステージ」と称しているが、
第二ステージに入ると、しとしと雨が降り続き、
気温の上がり方が鈍い時期となるため、
しばらく夏物・盛夏物の加速的な売上の伸びが期待できなくなる。
なるべく第一ステージの、関心が高い時期に
積極的な夏物・盛夏物展開を。
<By 常盤勝美>