Dec.3週/寒波の合間 4週/次の寒波襲来
【12月第3週(12/12~12/18)のお天気予測と販促ポイント】
昨週末から日本付近上空に
本格的な寒気が流れ込み、
9日(金)には福島から、北関東、北陸、山陰の
広い範囲で初雪を観測した。
その寒気はもう東海上に抜けたため、
比較的穏やかな週明け。
今週前半はホッとした陽気となる。
雪の続いていた北日本の日本海側でも、
13日(火)頃には晴れ間が多くなりそう。
次の天気の崩れは14日(水)頃。
日本の南を低気圧(南岸低気圧)が通過する予想で、
太平洋側の地方を中心に天気が崩れる。
寒気の合間で穏やかな陽気となるはずが、
日差しがなくなるため、
東日本を中心に薄ら寒い陽気になりそう。
その後また日本上空に強い寒気が流れ込み、
週末は、強い冷え込みとなりそう。
日本海側の各地では、山陰方面まで、
雪の降りやすい天気となる。
週末はまた鍋物商戦の活況が期待される。
鍋物料理のシーズンとしては中盤にさしかかる。
そろそろ定番の鍋物料理には飽きが来る頃。
(湯豆腐、すきやき、しゃぶしゃぶなど)
変わり鍋系の需要が大きく高まる時期。
ちなみに、12日(月)~13日(火)は
比較的穏やかな陽気になるので、
消費者ニーズは刺身や揚げ物などを主体とし、
鍋物料理から一旦離れそう。
今週前半と後半の天気の違いに合わせて
売り場を少しだけ変化させるのがポイント。
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【12月第4週(12/19~12/25)のお天気予測とMDポイント】
上述のように、前週末から
次の寒気が日本付近上空に流れ込む。
今回の寒気も前週末と同程度かやや強く、
全国的に厳しい冷え込みとなりそう。
気温は週前半を中心に平年より低め。
クリスマス商戦に向けて追い風といきたいが、
ちょっとまだ先行き不透明。
この寒気の後、次の寒気までに
少し間が空く可能性がある。
例年この時期、
クリスマス寒波がやってくるが、
ちょうどクリスマスのタイミングは
比較的穏やかかも。
一般に、体感的に寒さ厳しい場合は、
味覚的に甘いものを好み、
暖かいときは酸味、辛味のあるものを好む。
今のままの予想でいけば、
今年はチョコレートケーキ系よりも、
相対的にチーズケーキや定番のショートケーキ系が
健闘するかも。
気象庁が9日(金)に発表したエルニーニョ監視速報によると、
まだラニーニャ現象が続いているが、
今後、急激に終息方向に向かう。
早ければ、この先数カ月のうちに
今回のラニーニャ現象の終息宣言が出される可能性。
ラニーニャ時の冬の天候は
東日本~西日本で低温傾向となる確率が高いが、
今年は規模が小さく、また期間も短いため、
どれだけ冬の天候にインパクトを与えるかは不透明。
クリスマスから年末に向けて、
あまり強い冷え込みにならないリスクを想定し、
衣料品や日用雑貨は特に、クリスマスセールによる
成果はあまり期待しないでおこう。
今のうちから、冷え込みが厳しくなるタイミングで
積極的に真冬物の商品を提案できるよう準備し、
在庫を圧縮する対策を講じるのが得策と考える。
<By 常盤勝美>