島国ジャパン
水際作戦で、毎日テレビに出てくる厚生大臣は、今は大スターである。
総理大臣に相応しい人物として順位を上げてきた。
自民党・麻生内閣にとっては、この作戦は自民党人気に一役かっている。
「福は内、鬼は外」
平安時代?から続く豆蒔き、江戸時代の「鎖国」その精神は今も変わらない。
「非核三原則」「平和憲法」そして今度の水際作戦、
島国日本は門戸閉ざし、閉じこもる事によって多くの問題を避けてきた。
決して解決をしたのではなく、避けて来たと言った方が良いと思う。
いや、本当を言えば、国民の目を欺いたと言うべきである。
中国から福岡に入った。
10日間以内にアメリカにいた方は、申告の必要があった。
書類を渡され、日本での行動予定を記載しなければいけない。
長崎、熊本、福岡と書いた。担当者はどこに宿泊するか?聞いてきた。
「私は知らない」と答えた。
それでは困る、追跡調査にホテル名が必要と言うので、携帯番号はあげた。
携帯は繋がらないことが多いのでこれも駄目と言う。
何とか友人の名前を言い、日本人ということで入国が許された。
一時間後、空港詰め所の保健所から携帯に電話があった。
「その後の健康状態はどうですか?体温を毎日測ってください。」
「私は先ほど出たばかりです。健康状態が悪かったら、自分で病院に行きますよ、子供でないですから?」
取り敢えず、友人がホテル名は伝えた。
その後、福岡の中央保健所から携帯に電話があった。
翌日は一時間おきに、長崎、熊本、福岡の保健所から電話が掛かって来た。
保健所「ところで翌日は何時に電話をしましょうか?」
私は答えた。
『予定を変更して明日帰ります』
もう指名手配者のような気分になった。
徹底していると言えば格好はいい。
政府やマスコミが騒ぐのは解らなくもないが、でも何か?異常だ。
季節風のインフルエンザと変わらない。弱毒性ははっきりしている。
そしてまもなく世界中に流行する。
その時は、世界中から入って来る人の水際作戦、追跡調査をするのか?
アメリカでは季節風インフルで年間20万人が病気になり、
36000名が死んでいる。
成田空港で完全武装をした保健所の一団が行進していた。
彼らが浮き上がって見えたのは、私だけでないと思う。
徳島の学校が京都の修学旅行を中止した。
京都は外人が多いから危険?
子供の楽しみや、一生の思い出は、どうなるのか?
アメリカのように、患者とパーティーをして免疫をつける。
これも行き過ぎかも知れない。でも解らなくはない。
強毒性に変化した時、免疫があるので病気にならない?
これが正論かもしれない。
生きて行くことは、実はあらゆる危険に免疫をつける行為と同じだ。
生きていれば、危険は避けて通れない。
いかに免疫をつけ、たくましくリスクと同居して生きるか?
短期的にリスクを避けることは、長期的にリスクをかぶることと同じである。
経済も同じ。
グルーンスパンの不景気を避ける政策で、今回の大不況を招いた。
恋愛も同じ、リスクを避けたら前には進まない。
故郷の尼子氏の武将、山中鹿之助は「我に七難八苦を与えたまえ」祈った。
今の不景気も、豚インフルも大きな問題ではない。
身が震えるような、困難の時こそ幸運、それを神に感謝して生きる。
リスクを避けて、ごまかして生きる時には、破滅的なリスクに遭遇する
それだけは避けたい。
アメリカ入国は通常どうりであった。(何の質問も書類記入もありません)
半年後にまた土下座を覚悟して、このブログを書いた。
馬鹿は死ななきゃ直らない。???
浅野秀二
5月15日