ロバート・鈴木氏の冥福を祈る
友達が亡くなった。
急なことだった。
5日間も知らなかった。
出張先のロスのホテルで10月21日のことだと聞いている。
私の友達には珍しく、本当に誠実でインテリな彼であった。
184センチの長身で、顎髭をたくわえた端正なマスク。
彼も京都出身で田宮二郎を思い出す。
最近本を出したばかりであった。
日経出版から出た、
『大不況時代の新消費者ビジネス~アメリカに学ぶニュートレンド~』が、
まさか遺(本)書になるとは。
私は出版日に東京でこの本を買ったことを伝えたが、
メモを寄せ、もう一冊送ってきた。
サイン入りであった。
これが形見とはあまりにも寂しいお別れである。
ロバート・鈴木氏は偉大であった。
いつも誠実で、うその無い男であった。
大学では一年後輩であったが、
仕事の上では大先輩というか、先生のような立場であった。
アメリカでの交友は33年にも及んだ。
流通関係者で彼の名を知らない人はいないと思う。
食品商業、販売革新で彼の記事を見られた方も多いと思う。
2年ほど前に、ドラッグ・ストア業界で有名な吉川新氏も
鈴木氏と同年59歳で亡くなられた。
彼らはほとんど戦死である。
ストレスをどこかで解消できなかったか?
いずれも惜しい人たちであった。
何と言ってよいかわからない。
ただただ冥福を祈りたい。
まだまだ活躍をして戴きたかった。
本当に惜しい人材、これからの人であった。
彼をご存知の方は、私と一緒に冥福を祈ってい戴くことを心からお願いしたい。
皆さま、今までの彼へご支援、心からお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
浅野秀二
10月26日