I Love You
「I love you, Yes I do.
愛しているよと君に言いたくて、そのくせ、怖いのさ
君に今度会うまでに、見つけておこうね、その勇気を」
これは加山雄三の歌「恋は紅いバラ」の一節である。
作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作
この歌を歌って幾年かの歳月が流れた。
メロディーもさることながら、歌詞が気に入っている。
当時10代の思春期の自分の心境と同じだったことが心に残ったのだ。
今でも時々、メロディーや言葉が頭をよぎり、
目をつぶって自然と大声で歌っている自分がいる。
ニューヨークからデンバー経由で帰った。
久しぶりのデンバー空港だ。
ニューヨークから飛行機で4時間5分。
デンバーからサンフランシスコまでは3時間30分だ。
アメリカ大陸は広い。
このロッキー山脈にある町、デンバーは“1マイルシティー”と呼ばれ、
標高1,600mの位置にあるが、西側は山脈だが、東側には地平線が見えるのである。
飛行機の席で、やはり、この歌を歌っていた。
何しろ、冒頭の歌詞は、英語であり、隣のアメリカ人でも解る。
隣の男が笑っていた。声を押し殺し頭で歌う。
“You”はアメリカでは複数形としても考えることが出来る。
歳月の流れは、私の心境を多少変化させている。
頭に浮かんで来るyouは女性だけではない。
今まで知りあった多くの人々、時には、私に辛くあたった人も、
私に試練を与えてくれた恩人であり、何か素直に心のなかではI Love youと言える。
もちろん、家族や友人や仕事で知り合った多くの人に、
今まで言葉で言うことは叶わなかったが、ブログの中で心からI Love youと伝えたい。
同時に浮かんでくるのはI Love my Jobという言葉だ。
つくづく自分の人生の中で、今やっていることが、
本当に好きだと思える仕事に出会った。
この幸せは計り知れない。
思わず加山雄三の「僕は幸せだな」とツイートして(つぶやいて)いる自分がいる。
俺は本当に人間が好きだと思う。
人の幸不幸はつくづく人間関係だと思う。
多少の給与が増えることや、りっぱな家に住むことも幸せなことだが、
それは必ずしも幸福であることを意味しない。
会社や仕事が好きかどうかも、実は職場における人間関係で多くは決まっている。
店と顧客の関係もそうだ。
価格や商品が最も大事だと考えられているが、
実は店の人とお客さんとの人間関係が大きく左右する。
店にやってくる顧客に、すべての店の人がI Love youと素直に言えることが、
店舗繁栄の大前提だ。
社長が、店長が、部下やパートさんに向かって
I Love youと言うことが店舗繁栄の条件となる。
そうすれば、彼らは顧客に向かって、満面の笑みでI Love youと迎えるだろう。
自分にとって最も身近な人にI Love youと常に素直に言える心を持ちたいものだ。
今日も勇んで仕事に行く、どんな人に会えるかと思うと興奮は抑えられない。
今度こそ、「I love you 」と言葉で伝える勇気を持とう。
浅野秀二
7月5日