セーヌ川クルーズ(2)
明けましておめでとうございます。
商人舎エンターテイメント担当として
今年もよろしくお願いいたします。
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今回きているセーヌ川クルーズ・ツアーの行程に
世界遺産の中で人気ナンバー1の
モンサン・ミッシェル修道院が含まれていなかったので、
ツアーの前に、インターネットでホテルを2日間、予約した。
飛行機はいつもマイレージを使用しているので、
金を払ったことがない。
空港からホテルまで、タクシーで45ユーロ(約60ドル)。
ニューヨークのJFK空港からマンハッタンより、多少高い。
運転手はカンボジア人だった。
パリ周辺に60万人もいるそうだ。
パリも多国籍化している。
ホテルは中くらいのクラスで230ユーロ、
これもニューヨーク並だ。
翌日は「マイ・バス」という日本人向けのツアーに参加。
パリからドーバー海峡に向け、片道5時間走る。
フランス人のガイドさんいわく、
モンサン・ミッシェル修道院に行く観光客は
日本人が一番多いそうだ。
中国人も目立つが、日本の若い人が多い。
夜の7時ごろ、パリに帰ってきて、町を散策することにした。
運よく、15分でコンコルド広場にでた。
大きな空中回廊があった。
ここはあのフランス革命の時、
マリー・アントワネットがギロチンにかけられた場所だ。
ここから凱旋門まで2キロ歩く。
あの有名なシャンゼリーゼ通りだ。
スペルはLes Champs Elyseesと書くらしい。
道の幅は100メートルもある。
クリスマスのためか、
たくさんの日本の露天商のような出店が、
左右数百メートルにわたって出ている。
EUは景気後退に入ったと言われているが、
そんな感じはしない。
ぶらぶらと、でもスリには合わないよう気をつけながら、
人波をかき分けて進む。
ホームメイドのワインが3ユーロで売られていた。
なんと燗がしてある。
ワインをあたためて飲むのは初めて、いい気持ちになる。
ところが、まったく酔わない。
また別のホームメイド・ワインを飲んだが、
気持ちはよくなるが、酔わなかった。
理由はわからない。
安物、ホームメイドのワインはアルコールが低いのか?
でも冬場に飲む暖かいワインは最高であった。
なんとか凱旋門までたどり着いた。
それからホテルまでまた歩く。
合計7~8キロ、約5時間ほど歩いた。
今日の歩きのノルマは達成、今晩は熟睡だ。
翌日の午前中はルーブル博物館に行った。
あまりの広さに圧倒され、駆け足で見て歩く。
モナリザの前の人だかりは凄かった。
28年前に見た、
敵の首を刀で切ろうとしている戦争の絵は
見つからなかった。
日本でも外国でも、殺し方は同じなのだと、
非常に興味を持った記憶があった。
いったんホテルに帰り、チェック・アウト。
タクシーで船着き場へ行き、
チップ込みで18ユーロを支払った。
「2ユーロはチップだ」と言ったら、
運転手は望外の喜びのような笑顔を見せた。
チップを払う習慣があまりないのかな?
さて、午後は小売業でも見よう。
地下鉄乗り場にきたものの、
切符を買う自動販売機の使い方がまったくわからない。
他のアメリカ人も戸惑っていた。
親切なフランス人に教えてもらい、
なんとか切符が買えた。
フランス人はアメリカ人ほど親切ではない。
今回はラッキーだった。
パリ市内の繁華街に着いた。
イタリアのローマほど、
小型のグロサリーとレストランが
一緒になっているような店舗も見受けられないし、
スーパーも目立たない。
パリ郊外にはカルフール、オーシャンなどの
ハイパーマーケットや、
LIDL(リドル)のようなハードディスカウントストアが
たくさんあったが、見学はできなかった。
そこでパリ市内では百貨店を見ることにした。
さあ、デパ地下見学だ。
パリには食品を売っている高級百貨店が2軒ほどあると調べていた。
とりあえず、ギャラリー・ラファイエット百貨店に入った。
なかなかの高級感だ。
すぐ地下に行くが、食品売り場がない。
もしかして最上階か?
が、ここにもない。
こうなったらと、全フロアーを見てまわった。
店の真ん中は総吹き抜けになっていて、
巨大なクリスマスツリーが飾り付けられていた。
天井のステンドグラスのようなアートは、
まぶしいほど美しかった。
これには正直興奮した。
サンフランシスコのノードストローム百貨店の
一階から最上階まで総吹き抜けは、
このデパートがモデルだったのかと、感銘した。
屋上に行くと、360度にわたってパリ市内が見えた。
真下はオペラ座だ。
食品売り場は実は別館にあった。
惣菜や高級食品を売っている日本のデパ地下と違い、
本格的なスーパーマーケットだった。
野菜、魚、肉、グロサリー、すべて売っている。
しかも、地下でなく、1階にあった。
私はその方が合理的だと思えた。
日本の百貨店も売上げマイナスに悩んでいないで、
1階に本格的なスーパーマーケットを展開すればよい。
既成概念で商売を考える必要なない。
グルメである必要もないし、
まして利便性の低い地下である必要はない。
ちなみにアメリカのデパートには食品売り場はない。
これも不思議だ。
来客頻度を高めるためには、食が主戦場である。
「百貨店の1階にスーパー」こそ、
百貨店の再生の起爆剤になる可能性を感じた。
最終日はもう一つの百貨店、
ボン・マルシェに行こう。
(つづく)
<By 浅野秀二>
2 件のコメント
こんにちは。
パリの街歩き楽しそうですね。
私も数年前、コンコルド広場から凱旋門まで歩きましたが、もうヘトヘト。
浅野さんの脚力には脱帽。
そして、ギャラリー・ラファイエット百貨店!
こんなに凄い吹き抜けだったんですね~行けば良かったと後悔。
続きも楽しみにしています。
めんたい様
めんだいさまの面がみたいです。
机に向かうと疲れますが、ぶろぶら歩くには疲れません。
好きな事が出来て本当に幸福です。
これから都会より、原野を歩きたいというのが、
本音です。
今年はなんとか実現したい事があります。
ご期待ください。