日本での出会い
回遊魚はいつも泳いでいないと死ぬ。
8月後半から3本のニューヨーク・ツアーを終えた後、
9月中旬から10月初旬にかけて、少し時間ができた。
日本へ一時帰国した。
経営コンサルタントの中島セイジ氏のアレンジで、
元船井総合研究所社長の小山政彦氏が発行する
『月刊CD小山政彦のビジネス・イノベーション』
のプログラムでの対談をお膳立てされたのだ。
(右が中島セイジ氏、真ん中が小山政彦氏。)
日にちが近くなると気が重くなった。
何しろ対談相手の小山政彦氏は46冊もの著書のある大物。
この対談はCDに収録され、年間購読者に配られる。
小山氏が船井総研の社長に就任した当時は
5億円ほどしか利益がなかったが、
7年目には26億円まで成長させた中興の祖である。
体まで超大物で、身長は183.5センチ、体重はあえて触れないでおこう。
その前に中島氏主宰の「QB EXPO2013」に参加した。
『島耕作』シリーズで有名な漫画家、弘兼憲史氏の講演とラジオ番組に立ち会う。
早稲田法学部卒、パナソニックで3年間サラリーマン経験のある
弘兼氏の博学には脱帽した。
漫画家というのはすごい。
ちなみに課長・島耕作は間もなく会長になるらしい。
その後、長年の友人であるナチュラルプランツ社長の土屋守氏の紹介で、
長野のスーパーマーケット「ツルヤ」の元常務である伊藤勝彦氏と
会うことになった。
場所は小諸、宿は吉永小百合の常泊の中棚荘。
島崎藤村のゆかりの宿だ。
ワインを飲んで、湯にでも浸かって、ゆっくりしようか?
などと思っていたが、それがトンデモナイ話だった。
現在はCGCの顧問の伊藤氏は、
ツルヤがまだ1店舗しかなかった時に入社した。
現在30店舗、600億円企業の大立役者で、ツルヤでは相談役なられた。
今はNPO法人「土と人」の理事長である。
エネルギーは満ち溢れ、興味ある話は延々と尽きない。
宿では資料まで配られ、なんと勉強会が始まったのである。
複合発酵、酵素、農業の土つくりの話だ。
これがまた面白い。
微生物を利用、糞尿を発酵させ、
完全な持続可能農業社会を創ると言うのだ。
翌日、彼の案内で酪農、養鶏農家を視察した。
しかし、無臭でハエなどは一匹もいない。
彼は糞尿の入ったタンクに手を入れ、口でなめた。
実はこれで放射能の除染もできるらしい。
日本の政府や科学者からは、これは既存の科学を否定していると、
無視をされているらしい。
ところが韓国、台湾、中国ではすぐ取り入れるべきと動いている。
スーパーマーケットの「ツルヤ」もすごかった。
そのこだわりの商品は私の知る限り、日本一だ。
(実は国内他社のことはほとんど知らないが…失礼)
「ツルヤ」戦国時代の武田信玄のような存在だ。
近隣県のスーパーは簡単には長野には攻め込めない。
伊藤さん、土屋さん、そして浅野は
若者のごとく話に熱中、楽しかった。
寒天で糖分を吸収し、腸の穴をふさぐことで
糖尿をコントロールする話まで出た。
翌日は土屋さんの家で美人の奥さんの手料理をご馳走になった。
一宮のカネスエの河原崎部長も参加。
ここでも話は尽きなかった。
アメリカに帰る前、
東京でストアジャパン社長の和田國男氏に会った。
いよいよ私の本、
『アメリカ流通最新情報』100ページが印刷される。
<By 浅野秀二>
2 件のコメント
興味が尽きないエピソード満載で一気に読んでしまいました。
ほんとうに素晴らしい出会いを繰返していらっしゃいますね。
『アメリカ流通最新情報』の出版楽しみです。
寒天療法(?)効果に興味あります。(幸い今のところ試す必要はないのですが。。。)
今は台風に見舞われながら、一段と秋が深まってきました。
次回来日されたら、ぜひお目にかかりたいものです。
類様
寒天は糖分を腸が吸収する穴を繊維質でふさぐので血糖値が上がらないようです。
そうです。いろいろな素晴らしい出会いがあり、楽しい人生です。
ただ、若い女性に出会う機会がなくそれだけが残念です。
実は出会っているのですが、こちらは彼女たちにとって路傍の石、しかも苔が生えているようなしまつ、路傍の金やダイヤになれるよう頑張ります。
ぜひ、どこかでお会いしましょう。
浅野