日本、つれづれ日記
アメリカに住む日本人に
海の見えるプール付きの豪邸に住み、まずい食事を食べるのと、
普通の家に住んで、毎日美味しい食事を食べるのでは
どちらが良いかと聞けば、
ほとんどの人が後者が幸福だと答える。
それほど美味しい食事は人の幸福に結びついているらしい。
人の幸せには、好きな仕事、愛する家族、
定住できる場所(1所懸命)が必要だと思っていたが、
食事の重要性まで頭が回らなかった。
それにしても日本の食事は美味しい。
また四季の美しさも世界一だ。
こんな国に住みながら海外留学をする人が少ないとか、
若者にグローバル社会に挑戦しろというのも酷なような気がする。
実は今回、中学時代の同窓会(3年3組)のため、松江に帰ってきた。
その故郷松江での滞在中、
「日本で一番住みやすい街は松江」という記事が
日経新聞に掲載された。
同窓会ではいつも話題になる話がある。
それは誰が学年(550名)で成績が2番だったかということ。
1番は3年間不動、現役で東大に合格した石倉誠君だ。
そして実は私のクラスの野津良三君が
頻繁に2番になっていたことを我々は知っていた。
彼は野球部のキャプテンで生徒会長。
文武両道の優等生であった。
しかし高校はサッカーに凝り、東大には行かなかった。
野津君は大手建設会社に入り、取締役までになった。
今は地元に帰り、塾の先生をしている。
爺ちゃん先生と呼ばれ絶大な人気を誇る。
その優等生が意外にも松江市長、県知事なりたいと言った。
「あまりにも故郷の政治が停滞している。」という彼の思いに
私も同感である。
このエネルギーをぜひ応援したい。
ちなみにもう一人、東京日本テレビの番組製作会社
「いまじん」の社長である柏井信二君も何度も2番になっている。
さて、日本のスーパーも多様だ。
前回は豊橋のサンヨネさんの生鮮の強さにも驚いたが、
神奈川のロピアの店が、価格が安く、店はクリーンだ。
同行していたJACコーディネーターの五十嵐ゆうこも
「POPも解りやすく、本当に買物がしやすい」と言っていた。
名古屋ではタチヤに行った。
これがまたすごい。
お盆は5日間、正月は1週間休み、水曜定休。
これで高収益、右肩あがりに成長を続けている。
青果、生鮮の小型店、アルディのような店だ。
社員はやる気に溢れている。
最終日は皇居の千鳥ヶ淵の夜桜をみた。
日本の美しさは感動的だった。
後ろ髪を引かれながら、満開の桜を後に、
4年にわたる水不足が危機的状況あるカリフォルニアに帰った。
<By 浅野秀二>