立命館大学同窓会流通業OB、京都に集まる
京都は不思議な街である。
住んでみると自分が歴史上の有名人に
なったような錯覚というか、
坂本竜馬や武蔵坊弁慶が私自身のような気持ちになれる。
もう半世紀近い昔のことだ。
大学に入学して2カ月が経ったころ、
京都河原町から八坂神社に向かって、
四条大橋の手前を学ランを着て闊歩していた。
革靴の底には金が打ってあり、
歩くとカチーン、カチーンと鳴る。
後ろから大声が聞こえてきた。
「そこのけ、そこのけ、●●大学応援団長のお通りだ」
後ろを振り向くと、学生服を着た3人組。
先頭の男が傘で人混みをかき分け、
後ろを応援団長らしき大男が悠々と歩いている。
しかし、こちらも学生服。
どこの大学の体育会武道派とはすぐわかる、意地がある。
横に避けるわけには行かないのだ。
先頭の男が、私の横にきて、まじまじと私の顔を睨んだ。
なにしろこちらは立命館大学の
ジュリー(沢田研二)と呼ばれる優男(?)、まだ19歳。
喧嘩を売られたらどうする。
俺は牛若丸になれるか?
その時、彼は私の学ラン襟の(拳)のバッジに気が付いた。
彼は直立不動になった。
「私は●●大学応援団3回生、▲▲と申します。
あなたは何回生ですか?」
もうハッタリしかない。
「4回生や、少しは静かにしろ」
「大変失礼をしました」
無事にすべてが終わった。
実はこの話にはまだ続きがありますが、それはまたの機会に…。
さて、今回の立命館大学流通研究会(OB会)も
京都東山の粟田山荘に17名集まり、
ワインを飲んで楽しいひと時を過ごした。
私がセミナーをする機会もあった。
「愛情をもって人の意見を聞くことこそ、
コミュニケーションの原点である。
原理原則、知識や理屈を言っても、本当の会話にはならない。
人と人の心の問題を解決することこそ、
ローコスト・オペレーションの最高の方法だ」
そんな話をしたような気がする。
それにしても美人のいない同窓会は
香りの無いワインのようなものだ。
懇親会は、京都のスーパーマツモトの
松本隆文社長のご挨拶と乾杯のご発声で始まった。
翌日結婚式であった岡さんのお祝いをし、
20時からは全館消灯してのホタル鑑賞会となりました。
最後には、今回初参加の小林さんの音頭で、
恒例の立命館応援歌、「グレーター立命」を皆で熱唱。
そして吉岡会長のご挨拶にて閉会となりました。
2次会には9名参加し、
ここでもまたワインを飲みながらの楽しい歓談でした。
今年は日生協の総会があり、日生協の尾辻常務、
愛媛の松本理事長の参加が無かったのは非常に残念でしたが、
同窓会は本当に楽しかった。
<By 浅野秀二>