華麗なる外交?(国際結婚)
サンフランシスコは、夜半から激しい雨が降った。
雨音で目が覚めた。
10月に入って2度目、
雨は地中海性気候では冬の到来を意味する。
例年より、早い気がする。
赤く色づいた柿の葉もそろそろ散る。
さて、インターネットでニュースを見た。
菅総理は、中国の国家主席に首脳会談を拒否された。
まだこんなことをやっているのか。
孫子の兵法「敵を知り、己を知らば百戦、危うからず」
非情な共産主義者の歴史、儒教国家には平等、
互恵関係もなく、主従関係と朝貢貿易しかない。
右手で金を持ち、左手で衣の下に武器を持って
睨みあっている国際社会で、
日本はふんどし一枚で右手に札束を持ち、
左手での平和ナルシスト鏡に自らのニタ笑に見惚れながら、
忍者のように横に走っている。
やはり、2000年にわたって、
歴史的に孤立した島国のせいか?
国際的に輝きをはなった明治維新と戦後は
日本史の中で異常な時代であった。
これが真相だ。
今の政治家のレベルが、むしろ普通のようである。
別なニュースが目に入った。
プーチンの末娘、エカテリーナさんが韓国のユン君と、
いよいよ結婚をするらしい。
躍進する韓国を象徴する話だ。
私はこの数年、バスの中で冗談まじりに
「韓国政府のスパイ、それもヨン様ばりの2枚目が、
アメリカ留学中のプーチンの娘に近づいた。
やがて二人は相思相愛になる。
シベリアの天然ガスのパイプ・ラインが、
日本に付くか?中国に付くか?との関心を呼ぶなか、
誰も考えもしなかった韓国に先に付くことが決定された。
プーチンの娘が、“パパお願い、私の彼の国、
韓国に先にパイプ・ラインをつけて”
このひと言で決まった。それが真相だ。」とよく言った。
事の真意はともかく、外交はこのようなものと思う。
もちろん、ビジネスも同じだ。
(戦後のスカルノ大統領と結婚したデヴィ夫人を、
もっと評価すべきだ、彼女一人の存在は、
何百人もの外交官に勝った。)
外交官や営業マンが、時間を掛けて、
地道に努力する世界もあるが、
それだけでは、事は動かないし、大きく展望は開けない。
人間は感情の動物でもある。
好き嫌いや、身内意識の方が、
理性より現実を支配している。
比較的最近のことだと思うが、
アメリカ国籍を持つ、中国系、韓国系の
ジャーナリストが、北朝鮮に拘束されていた。
ゴア元副大統領が、北に行き、彼女達を連れ戻した。
その出迎えシーンを見た時の、ショックは今も忘れられない。
2人とも白人の御主人、空港ではその家族、仲間達。
政府、マスコミ関係者、出迎えの中心は
圧倒的に白人たちであった。
抱きかかえるアメリカ人の主人、ハーフの子供たち、
もう彼らは完全にアメリカの身内だ。
このような数百万人の韓国人系、中国系のワイフや、
その子供たちがアメリカにはいるのである。
日本人ワイフは、数が絶対的に少ない。
日米関係は本当に卑弱だ。
いざ、中国と事があれば、日米安保は機能するか?疑問だ。
中国や韓国に身内意識を持つアメリカ人の
強大な影響力を世論は無視できない。
外様は日本だ。
ドイツ・オーストリアのハプスブルグ王朝は、
「愚か者が戦争をする、
我々は婚姻によって世界を支配する」と豪語した。
実際に当時、世界帝国であったスペインですら
婚姻で彼らが支配をした。
イタリアも当時はスペインの支配、
フランスのルイ王朝にもマリー・アントワネットを
嫁に出した。
当時の世界帝国の支配は、ハプスブルグ王朝、
婚姻によって世界的影響をもった。
当時のドイツは世界帝国だと考えることもできる。
あるスーパーの経営者と、その息子と話した。
「同じ町のスーパーに、29歳の独身女社長がいる。
あなたも彼女もロスの大学出、お似合いと思うよ。
競争で打ち負かしたり、合併や金で買収するより、
結婚が一番ですよ」と。
敵対する国家が、国民の平和と繁栄のために、
政略結婚をすることは良いことだ。
トップになる人は、そのぐらいの気構えが必要だ。
2人の感情より、もっと大切なものもある。
まあ、今の時代は、それは、流行らないね。
反発されそうだ。
少なくとも、プーティンの娘と韓国青年は
政略結婚ではないだろう。
ただ、それによって両国が受ける利益は計り知れない。
日本人として、唯一救われた気のなったのは、
2人のデートの場所はいつも日本、
彼女は日本語を勉強している。
さあこれから、ロシアと韓国の政治・経済関係は、
急速に強化される。
日本の入る込む隙はない。
解決のない北方領土問題、戦後70年、
日本は同じ過ちを繰り返してきた。
これは戦後の外交がまったく機能していないと、
認識を持つべきだ。
中国とも、韓国とも、最大の友好国、
アメリカともギクシャクしている。
この閉鎖感を打ち破るためには??
核武装化?外国人と婚姻の勧め?
男は心磨き、体を鍛え、
女は肌を磨き、優しさと忍耐力に磨きをかける。
自己主張、しっかりとした心のメッセージを持つことが必要だ。
同時に表現力も大切だ。
温家宝首相に会った瞬間、
自らが歩み寄って手を握りしめ、
ハグするぐらいのパフォーマンスが必要だ。
武器より、色気だ。
個人としての魅力を高める。それしかない。
財力や国力ではない。
外国の要人の子女を落とすべく、
魅力的な日本の若者の出現を期待したい。
「外人女と結婚したら、絵に描いたような不幸になります。」
この私の解説は、しばらく禁句にする。
心の狭いASANOさんの象徴みたいな冗談は、
この話と矛盾する、やはりまずい。
浅野秀二
11月2日