最新のホールフーズ業績
11月4日、2010年、アメリカのダウは、
リーマン・ショック以来の高値になった。
しかし、失業問題も、住宅ローンの問題も解決はしていない。
中間選挙でのオバマ民主党が大苦戦したのも経済問題が原因だ。
ウォルマートがいくら価格を下げても、
低所得者はこれ以上に消費をする力はない。
これがウォルマートの低迷の根本的原因である。
ホールフーズの業績が、株価に連動するという説もある。
しかしそれだけでは、ホールフーズの業績の著しい回復は、
十分に説明はできない。
これは毎日買い物に来ている人の意見を聞いてみないとわからない。
自然食品チェーンのホールフーズマーケットが
11月3日、2010年の第4四半期の業績を発表した。
当期、純利益は57%増加し、$57.5ミリオン(100円計算で57億5千万円)、
売上対比+8.7%となった。
9月26日に終了した12週間の第四半期の総売上高は
15%増加し、$2.1ビリオン(100円計算で2100億円)。
年間収益の純利益は67.5%増加した$245.8ミリオン、
売上増は12%で約$9ビリオン、前年比では7.1%アップしている。
ホールフーズのCEOであるジョン・マッキー氏は
「我々は他のどの食品小売業者よりも早いペースで
市場シェアを拡大していることを誇りに思っている。
我々の成功の多くは売価適正化と健康増進を目的とした
健康的な食材、
動物保護、そして持続可能な水産物に
取り組んでいることによってである。」と述べた。
同社は最近301店舗目になる店舗をオープンしたが、
それも今年の会計年度の見通しを引き上げた要因になっている。
ホールフーズは10%から12%の売上成長を見込んでおり、
既存店売上高成長率は5%から7%と見ている。
一株あたりの純利益は$1.66から$1.71、
または16%から20%に拡大すると期待されている。
第1四半期の最初の数週間の前年比は最大で約8.9%増加した。
株価は過去42週で$43.12~$29.84で推移している。
最近海外進出のニュースもある。
スコットランドのグラスゴー市に616坪の店を2011年中に開店。
ロンドンにも2013年をめどに556坪の店を開店し、
300名の人を採用する予定である。
これでイギリスには5店舗を持つことになる。
ドイツ進出の噂もある。
日本進出の噂もあった。
実際にホールフーズの幹部は、最近日本に視察に行った。
自然食品供給の目途が十分に立たなかったという噂を聞いた。
浅野秀二
11月8日