新店「Berkeley’s Bowl West」紹介
■Berkeley’s Bowl West(新規店舗紹介)
920 Heinz Ave(at Eight St)
Berkely CA
Tel:510/898-955, Open 9am-8pm(Mon-Sat),10am-06pm(Sun)
サンフランシスコ周辺で、面積あたりの売り上げの多い超繁盛店、
スーパーマーケットと言えば、
1977年6月30日、ボーリング場の跡にオープンしたバークレー・ボールである。
その後、約10年前には、
セーフウェイの入っていた店舗を譲り受け、改装によって売場を約2倍に広げる。
天井を高くして、開放感を持たせた店内、
青果市場さながらの圧倒的種類の品揃え。
東洋食品で人気を得たこの店の繁盛・混雑振りは伝説となっている。
店の存在するバークレー市では、
店舗周辺の交通があまりにも混むので、
市当局が、市内に建物・土地を探すから新しい店を出して欲しいと要請したほどである。
オ-ナーのグレン・安田氏は日系2世、1934年生まれ。
大学卒業後、父親が営んでいたマッシュ・ルーム農園を手伝う。
その後、不動産業、ジュニア・カレッジで会計学の先生をしながら、
夏休みは市場で働いたという経歴を持つ。
日本人妻のため、日本にも2年ほど住んだこともある。
さて、バークレー・ボール2号店が、1号店から1マイルも離れていない、
バークレー市に2009年6月4日開店した。
全体の広さは140,000スクエアフィート(3888坪)。
店舗の広さは1号店と変わらず1111坪ほどである。
店内はウエア・ハウス・スタイルで開放感のある、
工場のような天井の高い建物になっている。
そこに別棟のカフェ、プリペイド・キチン、
廉価なワインに試飲バー、倉庫オフィスなどが連なり、
あわせて150名ほどが働いている。
青果売り場は、ナチョラル、有機農産物の売り場だけでなく、
コンベンショナルに育てた、
特徴のあるカリフォルニア・レッド・ベルベット・アプリカットなど、
桃類だけで25種類以上が、ビン・ハコに入れて売られていた。
その他、生のアーモンド、小さくて、サワーなぶどうなど、
非常に多品種が売られている。
青果売り場の4分の一が、有機農産物の売り場。
その多くはファミリー・個人経営の農場から仕入れている。
ナチョラル・有機生肉、
エア・チルドのMary’s Chickenや、
Becker Lane Organic Farm の放し飼いされたBerkshire Porkなども売られている。
バルク・フード売り場は、ナッツやパスタ、米、赤いキノアに実、グラノーラなどがある。
1号店と比較するとチーズと飲み物、フード・サービス売り場が拡大されている。
ワインも20~30%ほど増え、時には試飲をする機会を提供している。
ビールは60フートの冷蔵庫に世界中のビールが品揃えされ、
国内のマイクロ・ブルアリーの品種も数多く見受けられる。
今回の2号店で、最も重要視されたのは、
プリペア・フード(惣菜)を強化。
2階に、大きなFlashフリーザーとCryovac(低温電子工学)を駆使した
優れもののキッチンが出来たことが、戦力アップにつながっている。
最終的に、クッキーやタートなどのデザートの30%は、ここで調理されることになる。
カルナリー・製造部門には約60名が働く。
デリー商品とアジア料理、
そして一階フロアにあるアジア料理キッチンと併せて
ケータリング需要と、
カフェ(コミニティー・センターと呼んでいる。96席)の需要をまかなう予定である。
カフェは薪でオーブン料理を作り、ロテセリーのチキンを提供する。
その他サンドイッチ、マカロニ、チーズなどのReady-to-eatを、
その場で食べてもらう、
あるいは、夕食にワインとビールと共に楽しんでもらうテイクアウト用として販売する。
開店日はもちろん、週末もたいへんな賑わい。
念のため、車で10分の一号店に寄ってみた。
通常に賑わい、世の中、明るいニュースもある。